2023年6月、法政大学環境センターは、環境月間特別企画として、一つ一つの「行動」と「自然」とのつながりを意識して「えこぴょん」と一緒に我々が暮らす「地球」の謎に迫ることを目指し、国土交通省総合政策局環境政策課 東岡 ともえ自然環境活用係長をお招きし、「日本の国土と生物多様性の保全」をテーマにした講演会を開催しました。
講演会においては、まず、東岡係長より「世界の動き」としてCOP15(第15回生物多様性条約締結国会議)やCOP15において採択された新たな世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」のポイントについて丁寧に解説して下さいました。
続いて、「日本政府の動き」として、「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に対応し、生物多様性・自然資本を守り、活用するための戦略として、2023年3月に閣議決定された「生物多様性国家戦略2023-2030」の位置づけやポイントについてご紹介いただきました。
最後に、「国土交通省の取組」について、生物の生息・生育の場の提供、水源涵養、良好な景観形成など、自然環境が有する多様な機能を活用し、持続可能で魅力ある国土・都市・地域づくりを進める取組であるグリーンインフラの社会実装の推進をはじめとした国土交通省における主な取組例を交えながらご講演いただきました。
本学のキャラクター「えこぴょん」は、2008年度に誕生したスクールカラーの服を身にまとった母校愛が強い「兎」で、自分の背中に地球の未来がかかっていると思い込み、地球(型の気球)を背負って地球環境問題の解決に向けて世界を舞台に様々な活動をしています。我々が暮らす「かけがえのない地球」には、人間を始めとしてさまざまな「生物」が暮らし、例えば、森林には「えこぴょん」の仲間の草食動物の「兎」のように森の草や実を餌にし、樹の幹や土の中には昆虫、微生物を始めとした「生物」が生息しています。一方、我々人類の生活が豊かになるにつれて、森林は急速に減少し、生物の豊かな生息環境が脅かされていることに、「えこぴょん」も胸を痛めています。
「環境月間」特別企画・国土交通省協力講座をきっかけに、母校愛の強い兎で、自分の背中に地球の未来がかかっていると思いこみ、地球環境問題の解決に向けて世界を舞台に様々な活動をしている「えこぴょん」と一緒に、一つ一つの「行動」と「自然」とのつながりを意識し、「かけがえのない地球」の未来について想いながら、身近なところから地球環境問題に取り組むきっかけとなればと願います。