お知らせ

2023年度法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト・第一弾「A Real Gardner」を開催(2023年5月26日(金))

  • 2023年05月30日
  • イベント・行事
お知らせ

 2023年5月26日(金)、法政大学環境センターが事務局を務める「法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト」は、”こだわりが詰まった”「法政大学で最愛の庭園」を目指して、第一弾「A Real Gardener」を開催しました。
 
 プロジェクトの活動拠点である「グリーン・テラス」は、市ケ谷キャンパスに唯一残る企画から維持管理まで全てのプロセスに学生が参画して2005年春に学生・教職員の「憩いの場」として誕生した「屋上庭園」です。
現在では、学生・教職員の「憩いの場」から庭園内のひょうたん池には絶滅が危惧されているクロメダカが泳ぎ、樹木や草花が育ち、鳥や蝶を始めとした「生物が生育・生息する空間」へと広がりを見せています

 2023年度は、市ケ谷キャンパスの「グリーン・テラス」を活動拠点に、皇居、北の丸公園、靖国神社を経て外濠公園につながる「外濠」地域のビオトープネットワークを意識し、地域の生物多様性の保全、気候変動の緩和・適応、ヒートアイランド対策等を視野にいれて、「自然」とのつながりを考えながら、これから十年先も”こだわりが詰まった”「法政大学で最愛の庭園」を目指してメンバーを募集しています。

 プロジェクト第一弾においては、まず、法政大学環境センター榎本 直子よりテーマに沿って選定した植栽の特徴を中心にお話しました。続いて、現在の“こだわりの詰まった”「法政大学で最愛の庭園」において刈りとった途端に繁殖してしまうハルジオンとこれから繁殖期を迎えるヒメジョオン、ひょうたん池の周りのユウゲショウを始めとした主な侵入的外来種の影響についてお伝えしました。
 後に、2023年4月に花壇に彩りを与えてくれたチューリップの球根の掘り取りを行い、クルクマ、環境省カテゴリ絶滅危惧ⅠA類のマツムラソウと準絶滅危惧種のサクラソウ(環境センター 榎本 直子が寄贈)、エコギャラリー新宿からいただいた紫陽花を休眠挿しから増やした苗を植えました。菜園区画には、気候変動の緩和・適応、ヒートアイランド対策として「みどりのカーテン」を目指した沖縄あばしゴーヤ、大ひょうたんの苗やサツマイモの蔓、エコギャラリー新宿においていただいたふうせんかずらの種を撒きました。

 我々が暮らす「かけがえのない地球」には、人間を始めとしてさまざまな「生物」が暮らし、例えば、森林には「えこぴょん」の仲間の「兎」のように森の草や実を餌にし、樹の幹や土の中には昆虫、微生物を始めとした「生物」が生息しています。

 法政大学環境センターが事務局をつとめる「法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト」は、千代田区・新宿区にまたがる「外濠」におけるビオトープネットワークを意識して、「愛校心」がもたらした小さな「出会い」と「行動変容」を積み重ねて「法政大学で最愛の庭園」を目指した取り組みが評価されて、2022年3月に千代田区主催「令和3年度 ちよだ生物多様性大賞」において入賞、2023年2月に新宿区主催「第16回新宿エコワン・グランプリコンテスト」グループ部門・奨励賞を受賞しました。

 それでは、皆様と”こだわりが詰まった”「法政大学で最愛の庭園」にてふたたびお会いできることを楽しみにしております。

無事に、プロジェクト第一弾「A Real Gardener」としての活動を終了後に皆で記念撮影(写真:左から経営学部 境野 怜佳さん、竹下 悠介さん、デザイン工学部 市原 創希さん、法学部 加藤 大喜さん)。

  • 2023年度のプロジェクトは、「侵入的外来種」の影響も視野にいれた活動を展開します。環境センター榎本 直子より繁殖期を迎えたハルジオンとこれから繁殖期を迎えるヒメジョオンの違いについて解説。

  • ひょうたん池の周りに綺麗な花を咲かせるユウゲショウ。明治時代に観賞用として導入されましたが、現在は広く野生化して庭、空き地などに増えています。

  • 「A Real Gardener」として、2023年4月に花壇に彩りを与えてくれたチューリップの球根の掘り取りを行いました。

  • 準絶滅危惧種のサクラソウを庭園内の日本庭園に植えました(環境センター 榎本 直子が寄贈)。

  • 菜園区画には、気候変動の緩和・適応、ヒートアイランド対策としてサツマイモの蔓を水平植えしました。この他、沖縄あばしゴーヤ、大ひょうたんの苗を定植(環境センター 榎本 直子が寄贈)」。

  • 菜園区画には、アシタバやいちご、葉ニンニク、タマネギが食べごろでした。プロジェクト終了後には、メンバーとおすそ分けしました。収穫したタマネギをだしに使用した所、極上のスープがとれました。