お知らせ
2022年7月6日(水)、当日は台風の影響も心配されましたが、「法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト」第四弾「GARDENING AND UCHIMIZU AT HOSEI 2022」を無事に開催しました。
まず、環境センター榎本 直子から夏季の維持管理における深刻な課題となる「多年草」の特徴を説明しました。続いて、皇居・北の丸公園、靖国神社から外濠公園にかけたビオトープネットワークを意識し、「グリーン・テラス」のビオトープの中心に位置する「ひょうたん池」周辺を中心に維持管理をして、「気候変動の緩和と適応」を目指して「ひまわり」の種や秋には収穫が楽しめる野菜の苗を「菜園区画」に植えました。今回は、予定していた活動が終了した後も、茎が地表をはって不定根をだす「シロツメクサ」を中心にメンバー有志が庭園奥の区画の手入れも行いました。
プロジェクトの最後には、地球温暖化・ヒートアイランド対策、熱中症予防を目指して、「UCHIMIZU AT HOSEI 2022」を開催しました。打ち水は、毎年推定600万人以上が参加する日本の夏の風物詩で、朝夕に皆で打ち水をすることで、水が蒸発するときに周囲の熱を奪う「気化熱」の影響によって気温を下げる効果が見込まれています。打ち水は、江戸時代にタイムスリップして柄杓や竹の水鉄砲を用いて実施し、開始前に30℃あった地表面温度が打ち水実施後には24.4℃迄下がりました。
いよいよ夏本番です。今年の夏も、新型コロナウイルス感染症拡大防止策としてマスクを着用していますが、日本の伝統文化の一つである「UCHIMIZU」や「服装」を工夫して「体感温度」を調節しながら、「快適さ」を忘れずに、「健康的に」地球温暖化の防止を目指して充実したキャンパスライフを過ごせるようにと願います。
2022年3月、法政大学環境センターが事務局をつとめる「法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト」は、千代田区・新宿区にまたがる「外濠」におけるビオトープネットワークを意識した「法政大学で最愛の庭園」を目指した取り組みが評価され、千代田区主催「令和3年度 ちよだ生物多様性大賞」において入賞しました。
それでは、また皆様と「法政大学で最愛の庭園」でお会いできることを楽しみにしております。