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【環境月間特別企画】国土交通省協力講座「サプライチェーンにおける『グリーン物流』の推進」講演会を開催(2022年6月17日(金))

  • 2022年06月22日
  • イベント・行事
お知らせ

 法政大学環境センターは、2022年6月17日(金)に「環境月間特別企画」として国土交通省協力講座「サプライチェーンにおける『グリーン物流』の推進」を開催しました。身近な物流の一つとして、新型コロナウイルス感染症拡大防止策としての「外出自粛」期間に、注文した商品がすぐに配達される利便性の高いオンラインショッピングを活用された方も多いと思います。

 国際社会においては、「グラスゴー気候合意」において合意された目標達成に向けて、2021年11月に米国のジョン・ケリー気候問題担当大統領特使と世界経済フォーラムとパートナーシップにおいて、「ファースト・ムーバーズ・コアリション」を発足させました。「ファースト・ムーバーズ・コアリション」には、世界の二酸化炭素排出量の3分の1以上を占めている鉄鋼、セメント、アルミニウム、化学品、海運、航空、トラック輸送の7セクターが含まれており、クリーンで収益性の高い未来のサプライチェーンを構築する機会を提供することが期待されております。 

 「環境月間特別企画」には、サプライチェーン全体における「物流」分野の地球環境問題の解決に向けた取り組みから我々の暮らす「地球」の未来について考えることを目的として、国土交通省総合政策局物流政策課物流効率化推進室から津田泰明課長補佐、関根沙織物流効率化調査官をお招きし、我々の日常生活と密接に結びついている「物流」をテーマにお話いただきました。
 講演会においては、担い手不足、生産性向上の必要性、新型コロナウイルス感染症への対応などの様々な重要課題を抱えている「物流」分野における国土交通省の施策と日本の二酸化炭素排出量の内、約18.6%を占める運輸部門におけるモーダルシフト、輸送拠点の集約、共同輸配送、車両等の大型化や荷主や物流事業者など関係者における環境にやさしい物流の重要性についての認識の共有と交流を促進する「グリーン物流パートナーシップ会議」等、カーボンニュートラルへの対応とグリーン物流の実現に向けた政策についてご講演いただきました。
 環境月間には、サプライチェーン全体における「物流」分野の現状と課題及び地球環境問題の解決に向けた取り組みから、我々人類の一つ一つの選択や行動が遠く離れた「地球のどこか」でもたらす影響を意識し、健康的に、地球環境問題を解決することを目指して「一人ひとりができること」を考えるきっかけになればと願います。

 

  • 環境月間特別企画を企画立案した法政大学環境センター榎本 直子より企画の趣旨と環境月間特別企画のエコツアーについて紹介。

  • 講演会は、我々の日常生活と密接に結びついている「物流」がテーマであったことから、文系、理系、学部生から大学院生にいたるまで様々な受講生に参加していただきました。

  • 国土交通省総合政策局物流政策課物流効率化推進室 津田泰明課長補佐より「物流」の現状と課題及び拡大する機能を中心にお話いただきました。

  • 国土交通省総合政策局物流政策課物流効率化推進室 関根沙織物流効率化調査官より「物流」分野におけるカーボンニュートラルへの対応を中心にお話いただきました。

  • 会場からは、国土交通省環境行動計画について質問があり、EVトラック等の次世代貨物自動車への期待感などをお話いただきました。

  • 「物流」分野における二酸化炭素排出量削減に向けた取組は、官と民ともに主体的に取り組んでいるか等、幅広い問題関心から活発に議論がなされました。