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法政大学環境センターが「第15回新宿エコワン・グランプリコンテスト」グループ部門において「奨励賞」を受賞

  • 2022年03月16日
  • イベント・行事
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 2022年3月、法政大学環境センターは、「Take the Stairs at HOSEI 2021」の取り組みが新宿区主催「第15回新宿エコワン・グランプリコンテスト」グループ部門において「奨励賞」を受賞しました。
 本学においては、2020年冬に新たな脅威として出現した新型コロナウイルス感染症拡大防止策として、在宅による遠隔授業を併用することで施設・設備の稼働率が低下し、キャンパスにおける環境負荷は一時的に減少しました。一方、コロナ禍においては、平常時と比較して「安心」が脅かされた状況に置かれ、運動不足や大学生活におけるモチベーションに及ぼす影響が懸念されています。
 法政大学環境センターは、2017年度に構築した「法政大学環境マネジメントシステム(EMS)」の運用において、これまで以上に、「快適さ」を意識して、「大学生活の充実」と「健康増進」と同時に地球環境問題の解決を目指し、「行動変容」を取り入れて「環境マネジメントプログラム」の実施方法を大幅に工夫しました。
 まず、法政大学環境センターは、OECD が提唱する課題解決に向けた行動インサイトの活用に用いられている「BASIC」アプローチを用いて「法政大学EMS運用管理アンケート調査結果」から環境目的・目標の達成の妨げとなる「環境マネジメントプログラムとは異なる行動」と地球環境問題の解決の妨げとなる「行動バイアス」の原因を分析しました。
 更には、「法政大学EMS」の認知度の向上と「環境目標」の達成に向けた「環境マネジメントプログラム」の参画の拡大を促すために、無意識に「エレベータ」を利用している層の関心をひきつける効果も狙って、習慣化された行動パターンである「エレベータ」利用から「階段」利用への「行動変容」を目指して、行動経済学「ナッジ」やゲーミフィケーションを活用した謎解き形式の未来に続く「Take the Stairs at HOSEI 2021」を企画しました。
 コロナ禍においては、「大学生活の充実」と新型コロナウイルス感染症拡大防止策による心身への影響をはじめとした「健康」も併せて重要課題となりました。
 今後は、これまで以上に「快適さ」を意識し、健康的な生活を送りながら、「教育研究活動の充実」と「地球環境問題の解決」を始めとした重要課題の解決を同時に目指した「行動変容」を促す一過性の企画に留まることがなく、「未来に続く階段利用」に向けた「行動変容」が「維持」されるようにと期待します。

2021年3月、2021年6月に期間を設定して、謎解き形式のゲーミフィケーションや難易度が異なる目標を参加者が宣言する行動経済学「ナッジ」を活用して、「未来に続く階段」を楽しみながら利用できるように企画立案(法政大学環境センター 榎本 直子氏)

  • 歩数の報告時に、地球環境問題にちなんだ「えこぴょんが解きたい五つの謎」に参加者が自ら挑戦した「Take the Stairs at HOSEI 2021 -えこぴょんが解きたい五つの謎と未来に続く階段-」。新型コロナウイルス感染症拡大防止策として、「外出自粛」の要請が長期化し、企画に参加することで、「運動不足の解消」や「精神的にも健康でいられるような影響」をもたらした点や「体脂肪の減少」、「基礎代謝があがって睡眠が深くなった」等の多様な効果をもたらしました。

  • 参加者が歩数の報告時に、「えこぴょんが知りたい法政の七不思議」に挑戦し、まだあまり知られていない本学における地球環境問題の解決に向けた取り組みに関する知見を獲得した「Take the Stairs at HOSEI 2021 -えこぴょんが知りたい法政の七不思議と未来に続く階段-」。企画においては、「階段」利用は個人単位の活動ですが、企画の参加を通して、心理的にも他者やつながり、日々の達成目標を意識した取り組みに「行動変容」したことが参加者の報告から確認できました。