本学においては、地球環境問題の解決に向けた決意表明・宣言として、1999年に「環境憲章」を制定し、2017年度には、市ケ谷・多摩・小金井キャンパスを対象範囲とした「法政大学EMS」を構築しました。本学は、キャンパスにおけるあらゆる活動による環境負荷を低減することを目指し、地球温暖化対策の知恵をシェアして低炭素社会の実現を目指す「Fun to Share」に参加しています。
キャンパスにおいてもいよいよ夏本番となりますが、これから迎える「試験期間」を前に、どうしたら、夏を「快適に」乗りこえられるか悩んでいる学生さんも多いと思います。
そこで、法政大学環境センターは、地球温暖化・ヒートアイランド対策、熱中症予防を目指して、市ケ谷キャンパス・ボアソナードタワー4階に所在する「グリーン・テラス」において「GARDENING AND UCHIMIZU IN HOSEI」を開催しました。
「グリーン・テラス」を活動拠点とする「法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト」は、2021年度に「A REAL GARDENER」として、樹木や植物や庭園に遊びに来る鳥や蝶を始めとする生物の生息・生育空間である「法政大学で最愛の庭園」を目指しています。
まず、「GARDENING AND UCHIMIZU IN HOSEI」においては、メンバーが「グリーン・テラス」において花壇を彩ったチューリップ等の球根を掘り起こしました。この他、皇居・北の丸公園、靖国神社、外濠公園につながるビオトープネットワークを意識した「ひょうたん池」の周りを「自然観察」し、薔薇やクルクマ、唐辛子、ひまわり、ペンタスなどを植えました。
「GARDENING」後は、地球温暖化・ヒートアイランド対策、熱中症予防を目指して、メンバーと中水を利用して「UCHIMIZU IN HOSEI」を開催しました。
打ち水は、毎年推定600万人以上が参加する日本の夏の風物詩で、朝夕に皆で打ち水をすることで、水が蒸発するときに周囲の熱を奪う「気化熱」の影響によって気温を下げる効果が見込まれています。参加者は、柄杓や竹の水鉄砲を用いて、江戸時代にタイムスリップして当時の習慣を体験しました。
いよいよ夏本番です。今年の夏も、新型コロナウイルス感染症拡大の防止に向けてマスクを着用していますが、日本の伝統文化の一つである「UCHIMIZU」や「服装」を工夫して「体感温度」を調節しながら、「快適さ」を忘れずに、「健康的に」地球温暖化の防止を目指して充実したキャンパスライフを過ごせるようにと願います。