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法政大学環境センターが「第14回新宿エコワン・グランプリコンテスト」において「環境にやさしい事業者大賞」を受賞

  • 2021年03月23日
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本学は、地球環境問題の解決に向けた決意表明・宣言として、1999年に「環境憲章」を制定し、市ケ谷キャンパスの大学院棟において ISO14001を取得、後に市ケ谷及び多摩キャンパス全体に登録範囲を拡大しました。

 

2017年度には、市ケ谷・多摩・小金井キャンパスを対象範囲とした「法政大学EMS」を始動し、PDCA サイクルによる継続的改善のプロセスを経て、キャンパスにおけるあらゆる活動による環境負荷を低減することを目指していますが、「法政大学EMS」の効果的な運用と学生の主体的な参画が課題となっています。

 

法政大学環境センターは、2019年度に四万人近い学生の参画の拡大を目指して、学生の意識に働きかけて環境配慮行動を促すために、OECD が提唱する課題解決に向けた行動インサイトの活用に用いられている「BASIC」アプローチを用いて「法政大学EMS運用管理アンケート」の質問項目を大幅に改定しました。

また、環境センターは、「法政大学EMS運用管理アンケート」調査結果を分析し、環境目的・目標の達成の妨げとなる「環境マネジメントプログラムとは異なる行動」を特定し、地球環境問題の解決の妨げとなる「行動バイアス」の原因を分析しました。

 

20209月には、環境センターは、地球環境問題の解決の妨げとなる「行動バイアス」を踏まえて、環境マネジメントプログラムの「実施」のプロセスにおける情報的介入を目指して、健康的に、地球環境問題の解決を目指す「法政の掟」キャンペーンを展開しました。

 

「法政の掟」においては、「持続可能な地球社会の構築」に向けて、「心構え」や「守らなければならない決まり」をえこぴょんから伝授する「紙資源削減に向けた法政の掟」、「廃棄物削減を目指して分別を徹底するべし -法政大学の掟-」、「健康的な節電キャンパスライフを目指した法政の掟」編を企画しました。

 

また、冬季休業期間に入る前に、「(ついうっかり)忘れてしまった」、「面倒」等が「行動バイアス」となって順守率が低い「待機電力の削減」を目指して「法政の掟 番外編 えこぴょんから冬季・春季休業期間に向けたお願い」として改めて学生・教職員に協力を呼びかけました。

「法政の掟 番外編」においては、「健康的な節電キャンパスライフを目指した法政の掟」においてとりあげたエネルギー使用量削減に向けた「環境マネジメントプログラム」の中から長期休業期間において重点的に対策すれば、効用を大幅に低減することなく、効果が期待される「待機電力」を重点化して呼びかけたものです。

 

202011月に開催された「第21回環境展」においては、合理的な意思決定と行動の妨げとなる「行動バイアス」を乗り越えるアイディアを募集し、環境保全に関連した数々の斬新な応募がありました。また、「環境月間」及び「世界海の日」の特別企画として、普段の生活と一つ一つの選択が相互に依存しているSDGsの重要課題との関連性を身近に考えることができるように、省資源・廃棄物・グリーン購入に関連した課題解決を同時に目指した「えこぴょんと海を守ろう in 2020」を企画し、参加者が本学学生という属性に留まらず、家族の一員、アルバイト先の店員を始めとして様々な立場から主体的にアプローチした活動が報告され、参加者全員から「地球環境問題に対する意識が変わった」と回答があった点からも地球環境問題に対する「行動変容」につながる意識の変化が確認されました。

 

こうした成果が認められて、20212月、法政大学環境センターは、新宿区主催「第14回 新宿エコワン・グランプリコンテスト」環境にやさしい事業者部門において、学生・教職員の「行動変容」を目指した「「行動バイアス」をのりこえて、えこぴょんと、健康的に、地球環境問題の解決を目指した「法政大学の掟」」が「環境にやさしい事業者大賞」を受賞しました。

 

地球環境問題は、大学生活における一つ一つの行動の積み重ねが影響をもたらし、キャンパスの一人一人の協力が大切になります。今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の防止策にご協力いただく特別な年となりましたが、多くの方が健康的な生活を送りながら環境の取り組みにも参加していただくきっかけとなればと考えます。

「行動バイアス」をのりこえて、健康的に、地球環境問題の解決を目指した「法政の掟」を企画立案(法政大学環境センター 榎本 直子氏)

  • 「廃棄物削減を目指して分別を徹底するべし -法政大学の掟-」

  • 「健康的な節電キャンパスライフを目指した法政の掟」

  • 「紙資源削減に向けた法政の掟」

  • 法政の掟 番外編「待機電力のカットを徹底するべし えこぴょんから冬季・春季休業期間に向けたお願い」

  • 参加者全員から「地球環境問題に対する意識が変わった」と「行動変容」につながる意識の変化が確認された「えこぴょんと海の豊かさを守ろう in 2020」

  • 「法政大学をアイディアで救おう」と呼びかけた「地球環境問題の解決に向けた「行動バイアス」を乗り越えるアイディア募集」