2018年6月27日(水)、日本最大級のプラスチックケミカルリサイクル施設を有する「昭和電工(株)川崎事業所エコツアー」を訪問しました。
国際社会においては、G7びEUを中心に不法投棄による海洋汚染の原因となるストロー、レジ袋、ペットボトル等のプラスチック由来の廃棄物排出量の削減に向けて政策的な合意形成の兆しをみせています。
環境センターは、六月の「環境月間」にあわせて、使用後の処分の方法が課題となっているプラスチックをテーマに、ゼロエミッション型のリサイクル工程及びリサイクルによる付加価値の創出について考えるきっかけになるようにエコツアーを企画しました。
昭和電工(株)川崎事業所は、あらゆるものづくりを推進する多種多様な歴史を有する「川崎」に位置し、産業観光の拠点となっております。今回のエコツアーは、登録有形文化財である大変趣きのある建物、映画の撮影等の使用された「プラスチックリサイクルセンター/ガス化プラント」等を見学し、使用済プラスチックの破砕成形からアンモニア原料化に至るまでの工程を学習しました。
エコツアーにおいては、本学のプログラムとして特別に竹田徹プラスチックケミカルリサイクル推進室長より世界初のホテル用燃料電池向けの使用済プラスチック由来の画期的な低炭素水素供給のシステムについて解説いただきました。
また、今秋に開催予定の「第19回環境展」においては、エコツアーの報告に加えて、燃料電池向けの使用済プラスチック由来の低炭素水素供給システム、エコツアーレポーターによる参加報告を予定しておりますので楽しみにして下さい。
大学においては、教育研究活動及び大学生活における一つ一つの行動の積み重ねが地球環境問題に影響を与えています。「環境月間」を契機に大学生活の身近なところから地球環境問題について想いをめぐらしましょう。
使用済プラスチックを成形プラに加工するための破砕成形設備を見学
プラスチックの破砕品と成形プラの見本
世界初のホテル用燃料電池向けの使用済プラスチック由来の低炭素水素供給のシステムに関するご講演
某映画の撮影ロケ地となった「プラスチックリサイクルセンターガス化プラント」の前で記念撮影