ニュース(2019年度以前)

環境講演会を開催しました

  • 2017年02月14日
ニュース(2019年度以前)
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講演会の様子①

2017年1月20日(金)に、ボアソナードタワー・マルチメディアスタジオ(0300教室)において、「環境講演会」が開催されました。エコモーション株式会社の品田悦郎氏と中野亮太氏を講師に迎え、学生、大学院生、教職員、一般の方が30名参加しました。

演題は「日本における廃棄物マネジメントの現状と展開の方向性」で、産業廃棄物の3Rの取組みを徹底し、「産業廃棄物」を「循環資源」として国内外で有効的・効率的に利活用することによって、地域の循環型社会システムを形成していくことを目的とした自社の取組みを中心にお話しいただきました。

工場、オフィス、倉庫、建築現場などから排出される産業廃棄物は、現在も国内外において処分場に運び込まれたり、その場に放置されています。しかし、各種の産業廃棄物に適した3R方法を検討し、リサイクル率(再資源化率)を高めることによって、現在処分されたり、放置されている産業廃棄物が、新たな「資源(資産)」として利用されます。たとえば、国内で捨てられている自転車や中古の工作機械・家電製品は、国外で修理してそのまま使用されます。また、家電製品の一部からは、希少金属を回収でき、再利用されます。講師のお二人は、産業廃棄物を資源化するための適切な3Rの方法を検討し、また、その方法を用いることによって、廃棄物をどこで、どのようにすれば、「循環資源」として活用できるのかをクライアントに提示しています。

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講演会の様子②

本講演会では、国内で排出される産業廃棄物の現状と新たなマネジメントの方法を知ることができる内容でしたので、参加者は全員メモを取るなど、熱心にお二人のお話に耳を傾けていました。また、講演後の質疑応答のコーナーでは、参加した学生からの質問に対して丁寧に答えていただきました。最後には、「循環資源」を国内循環させるか、それとも国際循環させるか、という問題に対する解答がまだ出ていないために、今後大学の研究・調査に期待したい、という大学としての新たな課題もいただき、大変有意義な講演会となりました。

環境講演会では、今後もさまざまなプログラムを企画していきますので、皆さんのご参加をお待ちしています。