重要なお知らせ

【3キャンパス共通】新型コロナウィルスへの対応が長期化する中で、学生の悩みとは?~自分に必要なメンテナンス方法を考える

  • 2022年04月27日
  • 新入生
重要なお知らせ

 コロナ禍という言葉が使われ始めて、もう 2 年にもなります。かつては自由にできていたことが制限されること、常に新しい状況に適応すること、どちらもとてもエネルギーを必要とすることです。みなさんはこの2年をどう過ごしていましたか?
 今回は、コロナ禍に学生がどんな悩みを抱え、どう対応してきたのかについて、紹介してみます。

叶えられないこと、喪失体験にどう適応するか

 当たり前にあるものだったキャンパスライフ、楽しみにしていた留学、生活を支えるアルバイト収入の減少など、日々の活力の素、あるいは目標が失われ意欲を失ったり、現実生活の支えが揺らいだりしているといった相談が寄せられました。
 彼らは、予測のつかないことにどう見通しをつけるか、現実とどう折り合いをつけていくかというテーマに取り組み、新しい目標や自分の保ち方を模索して、自分を整えようとすることで乗り越えようとしました。

からだとこころがストレスにどう対処するか

 長期に渡って自粛生活を続けるなかで、ストレス解消の手段が限られることに不自由を覚える、あるいはストレスの影響で気分の波が激しくなったり、飲酒量の増加、食欲・睡眠の不調として現れたりした学生たちからの相談もありました。
 多くの学生が自律神経の不調や体を通したストレス反応を経験していました。動けない中でも、適度な運動をし、自分のからだが示すサインをキャッチすることを通して自己理解を深め、少しずつ自分の気分や体調とうまく付き合う自信をつけていきました。

人との繋がりを見直す体験

 人との距離感が変わったことへの反応には、個人差があるようです。人と接することに不安が高かったけれど、オンライン授業によって自分のペースが保ちやすくなり、気を楽にして過ごせた人もいます。一方で、オンラインの繋がりではゼミやサークルに所属意識を持てない、深い話をする友達ができなくてさみしい…などの声も多く聞こえてきます。テレワークの普及によって家族と共に家にいる時間が長くなり、家族との心の距離感についての相談もあります。
 こうしてみると、私たちが自分自身を保つために、何気ない雑談・ちょっとした交流がいかに役立っていたか、繋がりすぎない適度な距離感もいかに必要であるかについて、考えさせられます。

法政大学では年間約700人*の学生が学生相談室を利用しています

 総じて、動けなさや無力感は攻撃性や怒りに繋がりやすいということを実感した相談、このような機会に「本当に自分にとってちょうどよい人との繋がり方とはどんなものか」と、見直す相談が多く見られました。誰もが日常生活の中で制約を受け、思いどおりに過ごせない中でも、大学生活の充実や自分自身の成長に向き合っていく学生のひたむきな姿を感じます。
 学生相談室は、みなさんの学生生活がより豊かであるようにサポートするところです。今とこれからを充実させるために自分に必要なことを整理してみたい、誰かと繋がってエネルギーを蓄えたい、そんなときには話しにきてみてください。新たな年度の始まり、みなさんの1年が充実したものであるように応援しています。
*3 キャンパス合計の人数です。

2022年4月
法政大学 学生相談室