刊行物

EToS叢書

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【EToS叢書1】新・江戸東京研究―近代を相対化する都市の未来

  • 著者:陣内秀信 監修
  • 出版社:法政大学出版局
  • 発行年月:2019年3月
論文標題

【基調講演】
細粒都市 東京とその空間(槇文彦)
川向こうをめぐる断層(川田順造)

【セッションⅠ】
江戸東京のモデルニテの姿―自然・身体・文化(安孫子信)
この都市を歩く―江戸東京における時間・空間・モダニティ(ローザ・カーロリ)
江戸-東京―サイボーグ都市?(チエリー・オケ)
セッションⅠ 討論(安孫子信)

【セッションⅡ】
江戸東京/巨視的時間/脱・近代(北山恒)
西洋現代都市の構造的危機―別の近代性を探して(パオロ・チェッカレッリ)
「動十分心,動七分身(心を十分に動かして身を七分に動かせ)」―多次元社会を目指して(ロレーナ・アレッシオ)
創発都市東京―文化横断的視点から捉えた、企業型都市開発に代わる自然発生的都市パターン(ホルヘ・アルマザン)
セッションⅡ 討論(北山恒)

【セッションⅢ】
水都の再評価と再生を可能にする哲学と戦略(陣内秀信)
新千年紀へのいくつかの指針(リチャード・ベンダー)
ミラノの運河再開―未来のための歴史(アントネッロ・ボアッティ)
<水都学>のアジアから再発見する東京の可能性(高村雅彦)
セッションⅢ 討論(陣内秀信)

あとがき(陣内秀信)

新・江戸東京研究―近代を相対化する都市の未来

【EToS叢書2】風土(Fudo)から江戸東京へ

  • 著者:安孫子信(監修)
  • 出版社:法政大学出版局
  • 発行年月:2020年3月
論文標題


なぜ風土(Fudo)なのか(安孫子信)

【第一部 和辻『風土』における東京】
「風土」から見た都市「東京」の珍しさ(星野勉)
和辻風土学で解く江戸東京の特質----皇居・武家屋敷・宗教空間(田中久文)
和辻哲郎の「江戸城」発見----「城」(1935)における濠と高層建築の対比(橋本順光)
和辻哲郎にとっての東京----田舎あるいは古代という対立軸から(衣笠正晃)

【第二部 風土からFudoへ、ベルクの視点をめぐって】
<脱中心化>と<再中心化>----風土学の本質的契機(木岡伸夫)
都会の蛍----和辻哲郎とオギュスタン・ベルクとともに都市の風土を考える(ジャン=フィリップ・ピエロン/犬塚悠訳)
不可能のパリとしての東京----「都市の風景」批判(チエリー・オケ/松井久訳)
風土と雰囲気----都市のための二つの概念(エリー・デューリング/石渡崇文訳)

【第三部 風土と江戸東京】
荒野と名前のない海と----江戸東京の原意味(河野哲也)
文化的景観と風土、その担い手(福井恒明)
水性の東京----映画に対する風土学の試み(クレリア・ゼルニック/岡村民夫訳)
イノヴェーションに直面する風土----戦後日本の都市の近代化をめぐる言説に見る風土の消失についての考察(アンドレア・フロレス・ウルシマ/松井久訳) 

総括
風土(Fudo)と「珍しさ」の諸相(陣内秀信)

風土(Fudo)から江戸東京へ

【EToS叢書3】 水都としての東京とヴェネツィアー過去の記憶と未来への展望

  • 著者:ローザ・カーロリ,小林ふみ子,陣内秀信,高村雅彦(監修)
  • 出版社:法政大学出版局
  • 発行年月:2022年1月25日
論文標題


二つの水都を比較する意味(陣内秀信)

イントロダクション
江戸における水辺の文化(田中優子)
ヴェネツィアと海ーコスモポリタンな商業都市(ドナテッラ・カラビ)

第一部 場所の記憶、水の記憶
地誌と絵本挿絵のなかの江戸(小林ふみ子)
都市の娯楽と記憶ー『むだ砂子』考(マスキオ・パオラ)
水辺の記憶ー神田川周辺の失われた水流空間の痕跡(ローザ・カーロリ)
視覚的記憶と水面ーヴェネツィアを見つめた写真家のまなざし(アンジェロ・マッジ)

第二部 地図学と地理学における水都
現代に継承された江戸東京の庭園ー水系と地形の多様性が生み出すユニークさ(畠山望美)
絵地図における首都東京の風景表象ー江戸から明治へ(米家志乃布)

第三部 建築遺産と未来
効果をあげないヴェネツィア保全のツールーその理由は?(ジョルジョ・ジャニギアン)
“地域の生態系”の維持や継承ー東京の「銭湯」の例(栗生はるか)
ヴェネツィアと東京の比較研究の意義ー歴史の継承と保存問題(マテオ・ダリオ・パオルッチ)

第四部 水都をとりまく環境
ヴェネツィアー水のテリトーリオ(フランコ・マンクーゾ)
水に映しみる墨東の変貌(ポール・ウェイリー)
江戸東京の聖地から浮かび上がる都市と環境の領域(高村雅彦)
ラグーナのブドウ・オリーブ栽培ー伝統とリキッド・モダニティ(フェデリカ・レティツィア・カヴァッロ/ダヴィデ・マストロヴィト)

第五部 グローバル都市の住民ー経済・文化・ガバナンス
水都東京の再生プロセスと今後への展望(陣内秀信)
「大都市圏ヴェネツィア」に関する議論における水とウォーターフロント、もしくは欠けている論点(ステファノ・ソリアーニ/アレッサンドロ・カルザヴァーラ)
団地とタワーマンション:周縁と中心、内陸とウォーターフロントー東京圏の集住の起源と現況を概観する(渡辺真理/木下庸子)

結び
水都の再発見、回復、レジリエンス(ローザ・カーロリ)

水都としての東京とヴェネツィアー過去の記憶と未来への展望

【EToS叢書4】新・江戸東京研究の世界

  • 著者:江戸東京研究センター
  • 出版社:法政大学出版局
  • 発行年月:2023年1月
論文標題

はじめに
横山泰子

第一部 江戸東京研究の可能性をさぐる
記憶から創造へ(田中優子)
過去を知り、近未来への道筋を示す(陣内秀信)

第二部 都市をつくるのは誰か──定住者と流入者・来訪者、それぞれの役割とまなざし
江戸文芸のなかの外来者──方言と視点と(小林ふみ子)
「ビジターの都市」江戸、「ビジターの街」両国(川添 裕)
自然主義作家たちの東京──花袋・藤村・秋聲(中丸宣明)
近代日本の幕開けを担った建築家たち──外来者がつくる明治東京の都市と建築(高村雅彦・金谷匡高)
都市をつくるのは誰か──定住者と流入者、来街者、それぞれの役割とまなざし(稲葉佳子)
江戸の都市性と「公衆トイレ」(根崎光男)

第三部 都市の表象文化 「名所」から「聖地」へ
映画・アニメからみる東京表象(岡村民夫)
コンテンツツーリズムと東京・再考(増淵敏之)
鳥瞰図に見る江戸・東京の表象(森田 喬)
名所と視覚的経験──「江戸東京」の風景(米家志乃布)
コメント:東京をめぐる観光行動(山本真鳥)

第四部 コモンズを再生する東京2021
都市でコモンズを作れるか──下北沢BONUS TRACKをケーススタディとして(山道拓人)
コモンズを再生する東京(北山 恒)
点在するリソースを繋ぐ──@カマタによる地域実験(連 勇太朗)
既にあるコモンズに寄り添う(栗生はるか)
コメント:縮小都市の時代におけるまちの世代間継承とコモンズ(小島 聡)
コメント:コモンズを再生する(石神 隆)

おわりにー次の新たなステージへ
高村雅彦

新・江戸東京研究の世界