実施報告(2019年度以前)

【市ヶ谷】[東京2020応援プログラム]日本初のユニバーサルシアターで学ぶバリアフリー映画入門講座 を実施しました(9/29)

  • 2017年10月16日
実施報告(2019年度以前)

2017年9月29日に「日本初のユニバーサルシアターで学ぶバリアフリー映画入門講座」をボランティアセンターで実施し、19人の学生が参加しました。

 ユニバーサルシアターとは、目の不自由な人たちだけでなく、耳の不自由な人や車いすの人たちと共に映画鑑賞を楽しむために、車いすスペースやイヤホン音声ガイド、字幕付き上映を常時行うことで、バリアフリーな映画鑑賞をサポートしている映画館です。

 今回は日本初のユニバーサルシアターであるシネマチュプキタバタにおいてバリアフリー映画の製作を描いた河瀨直美監督作品「光」を鑑賞しました。この映画の鑑賞を通じて音声ガイドのみで映像を伝えることの難しさ、視覚障がい者との向き合い方、バリアフリー映画製作者の苦悩、徐々に視覚を失っていく視覚障がい者の葛藤などを学ぶ事ができ、参加した学生たちも集中して映画に魅入っているようでした。

そして、「光」終了後に短編映画「あの砂の行方」を鑑賞した際には、実際に目をつぶりながら鑑賞することによって、実際に視覚が奪われた音声ガイドのみの状態でユニバーサル映画を鑑賞してもらう体験もしてもらいました。多くの学生が音声ガイドのみで映画を想像する難しさと、奥深さを体感していました。

 また、これらの映画を鑑賞した後には「光」で音声ガイド制作の監修をされ、シネマチュプキタバタの運営を行っているバリアフリー映画推進団体「シティーライツ」の方から、映画製作の裏側について、実際に音声ガイドを作るときに工夫している点、そして、バリアフリー映画の現状や課題についてお話を伺うことができました。どのお話も普段知る事の出来ないような貴重なお話で、質疑応答の際には、質問の絶えない非常に充実した時間となりました。今回のプログラムは学生にとって視覚障害の方との向き合いかたやバリアフリー社会について考える良い機会となりました。 

 また、本企画はボランティアセンター学生スタッフ(VSP)が企画したもので、企画の内容などについて「シティーライツ」の方と話し合いの場を持たせていただきました。企画した学生もこのような経験を通じて、ユニバーサルシアターやバリアフリー映画のついて多くのことを学ぶ事ができました。

 

ボランティアセンター学生スタッフ(VSP)

法学部 3年 阿由葉 史弥

法学部 2年 小川 栞南

法学部 2年 上档 莉乃

 

 

 

 

    

バリアフリー映画推進団体シティーライツよりユニバーサルシアターの説明

 

今回の企画に参加した学生たち

 

ボラティアセンター学生スタッフの学生が司会となり質疑応答の時間

ユニバーサルシアターの様子