実施報告(2019年度以前)

【市ヶ谷】東京2020応援プログラム 「多言語音声翻訳アプリから学ぶデジタル“おもてなし”」 を実施しました。(6/26)

  • 2017年07月12日
実施報告(2019年度以前)

6月26日(月)、「多言語音声翻訳アプリから学ぶデジタル“おもてなし”」を実施し、18名の学生が参加しました。本プログラムはNICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)が開発した、多言語音声翻訳アプリ VoiceTra(ボイストラ)を用いて新しい国際コミュニケーションについて考える講座でした。

本プログラムはまた、「東京2020応援プログラム」として、 東京オリンピック・ パラリンピック競技大会組織委員会に認定されています。

プログラムの前半は、NICT藤田氏より、アプリ開発の経緯や2020年の東京オリンピックへの課題についてお話しいただき、その後、VoiceTraの使用方法やコツなどを教えていただきました。現在31言語に対応していることや、翻訳された言語の正誤の確認ができる仕組みに、参加者も感心した様子でした。

 後半は、ボランティアセンターの学生スタッフが企画したVoiceTraを用いたゲームを行いました。1つ目は、机の上に無作為に並べられたタイ語もしくはミャンマー語の文章が書かれている20枚の例文カードの中から、早いもの勝ちで、前方のスクリーンに表示された単語を含む例文カードを選択するゲームです。

日ごろ見慣れない言語の文章に学生たちは該当の例文カードを探すのに戸惑っていましたが、日本語との違いを楽しんでいるようでした。また、そのスクリーン表示された単語をVoiceTraで翻訳し実際に発語してみました。ミャンマー語で「ありがとう」とスマホに向かって発音すると正しく表示される人もいれば、「きれいですか?」「あいです」などの全く異なる文章が表示される人もいて、大変盛り上がりました。

 また、2人1組になりVoiceTraを用いて「今年の夏は何をする予定ですか?」、「朝ごはんは何食べましたか?」などの日本語の質問を英語に変換して、パートナーと英語でコミュニケーションをとりました。

主語や助詞の有無で違った意味に翻訳されるので、参加者は慣れるまで苦労していましたが、英語が苦手な学生でもVoiceTraで英語を確認してから話すことが出来るので、英語に対する苦手意識が軽減されたのではないでしょうか。

 

私は、アメリカで生まれ、約14年間暮らしてきました。2011年に初めて日本に引っ越してきた時は、言語や文化を理解することは想像以上に大変でした。(安田)

積極的にコミュニケーションとり、日本文化を受け入れ、理解を深め、日本に早く馴染もうと努めましたが、文化や言語の違いからなかなか受け入れてもらえず苦労しました。参加して頂いた学生には、困っている外国人の方を見つけたら、今回学んだVoiceTraのような多言語翻訳アプリを用いて積極的に話しかけて欲しいと思います。

グローバル教養学部 グローバル教養学科  2年 安田 彩夏

文学部 英文学科  3年 植原 里佳

 

 

 

 

    

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ミャンマー語を翻訳アプリに発語している様子

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多言語のカードを使ったゲーム

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正しく翻訳できているか、確認し合う

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日本語の質問を英語に変換して会話する