実施報告(2019年度以前)

【市ヶ谷】ボランティアセンター学生スッタフチーム・オレンジが 『福島被災地スタディーツアー』を実施しました(12/11)

  • 2017年01月11日
実施報告(2019年度以前)

市ヶ谷ボランティアセンター主催で、12月11日(日)、「福島スタディーツアー」を実施し、40名の本学の学生が参加しました。

本企画は、市ヶ谷ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジが企画し、各種手配、広報、当日の運営を行いました。
被災地に初めて訪れる学生を主なターゲットとし、福島県の被災状況や復興に向けた取り組みを学ぶことを目的としたスタディーツアーを企画しました。

楢葉町では、一般社団法人ならはみらい所属の案内人によるガイドの下、震災の爪痕が残る町内の視察を行いました。その後、同案内人より、震災当時の楢葉町や避難生活中の状況についてお話いただきました。

いわきワンダーファームでは、トマトハウスでの収穫体験を行いました。また、震災により当該施設がオープンしたという経緯や、農作物に対する風評被害についてのお話を伺いました。その後、直売所にて買物をし、現地食材を使用したビュッフェレストランで食事をとり、帰着しました。

現地での視察や講話、食事、買物を通して震災の記憶を共有し、結果として風化防止の一助となることができました。

また、このプロジェクトを通じて、チーム・オレンジの学生スタッフは、企画書作成、準備、当日の運営などのプログラムの一連の流れを学ぶことができました。

今後も市ヶ谷ボランティアセンターでは、震災の風化防止につながるプログラムを実施していきます。

■ルート(日帰り)

法政大学出発→楢葉町(町内視察・語り部)→いわきワンダーファーム(トマトハウス見学・夕食)→ 法政大学着

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参加者の声(アンケートより抜粋)

被災地の現状を知る頃が出来ました。語り部さんのお話にもありましたが、本当の復興というのは心の復興なのだと感じました。被災された方々の中には気持ち的にも落ち込んでいる、心の傷が癒えない方が多くいらっしゃると思います。ここで、自分たちがボランティアとして活動することで少しでも良くなるのであれば、積極的に参加したいと思います。小さな事かもしれないけど、今日、見たこと、感じたこと、聞いたことを周りの人たちに伝えていくことも一つの復興につながったらいいと思います。

リアルな街の状況を見て、リアルな話を聞いて、想像していたものとは違い、非常に考えさせられた。自分のイメージでは被災地はまだまだ復興できていなく、被災者は引きずっていると思っていた。しかし、被災地はだ部生まれ変わったと思うし、語り部さんの話を聞いて、みんな震災を糧に前を向いているのだと感じた。その一方で、放射能にさらされた土嚢が町のあちこちに残っていたり、沿岸部では震災の爪痕が残っていたりして、まだまだ復興が進んでいない部分もあることを知ることができた。

震災が起きてから被災地の現状をテレビ以外で見ることはなかったため、自分の目で確かめることができたというのが一つの財産となった。語り部の人の話から、目に見える被害だけでなく、人と人をどう繋げるかというのが復興への課題と分かり、今後のボランティアなどに生かしたいと思った。語り部さんの、過度な支援は人の心を弱くするというのを聞いて、ただ支援を続けるのではなく、相手のニーズに合わせなければならないと思った。

    

楢葉町の案内人より、被災状況の説明を受けている参加学生

被災当時の避難生活の状況についてお話しを聞く

トマトハウスで収穫体験をする交換留学生たち

本プログラムを企画したチーム・オレンジの学生スタッフ

直売所でお土産を吟味している参加学生

現地食材を使用したビュッフェレストランで食事