実施報告(2019年度以前)

【市ヶ谷】おもてなしの心を学ぶ~澤の屋訪問ツアー~ を実施しました(12/7)

  • 2017年01月11日
実施報告(2019年度以前)

市ヶ谷ボランティアセンター学生スタッフ(VSP)が企画した
「外国人おもてなしの心を学ぶ~澤の屋・谷中見学ツアー~」
を12月7日(水)に実施し、14名の学生が参加しました。

今回訪れた「澤の屋」は、かつて宿泊客が激減し、経営危機に陥りましたが、発想の大転換で、外国人客を主な顧客とすることによって経営を立て直しました。
また、家族経営による心のこもった暖かいサービスと、無駄を省くことによって実現した低料金によって、トリップアドバイザー満足度1位の旅館になることができました。

澤の屋の従業員は、様々な国の語学に長けているわけでありませんが、顧客のニーズを正確にくみとり、顧客満足度は非常に高いのです。これは文法の正しさを追求するのではなく、顧客と共に考える、顧客が理解しやすいように単語だけで話す、マップを用いて話すなどの他の旅館にはない様々な工夫をしているためです。この澤の屋独自の工夫から実践的な外国人おもてなしを学んでもらうため本プログラムを企画しました。

澤の屋に到着後は、旅館の設備の見学、ロールプレイングで参加学生が外国人宿泊客役を演じ、旅館のスタッフとのやりとりを体験し、その後、旅館の館主の 澤 功氏から外国人の対応を含めた旅館の経営のお話をうかがいました。

各部屋にバスタブは設けず、和式の共同浴場を使ってもらい、夕食は提供せず、近所のレストランで済ませてもらうなど、コストをかけずに、自然体の日本文化を楽しめる「おもてなしの心」が自然と存在していました。
質疑応答でも、参加学生から積極的に質問があり、澤の屋のおもてなしの心に興味をもってくれたようです。

澤の屋の見学終了後、館主から笑顔の送り出しを受け、近隣の根津神社と谷中銀座商店街を学生スッタフが作成した谷中周辺のマップを用いて散策し、昭和の雰囲気がただよう下町の日常を楽しみました。

企画スタッフ学生から
・ボランティアセンターが11月に実施した外国人おもてなしボランティアからヒントを得て、本企画を立案しましたが、実際に澤の屋旅館に赴き館主の澤様のお話を聞けたことは、大変貴重な体験で、おもてなしの本質を学ぶことができたと感じました。企画をするにあたり、電話でのアポイント取りや、企画書作成など大変な事もありましたが、企画メンバーでミーティングを重ね、自分達のやりたかった事を実行できた時の喜びは一塩でした。
これからも学生のボランティアに対する意識向上を目指して、新たな企画に取り組んでみたいと思いました。

ボランティアセンター学生スタッフ VSP 文学部 英文学科2年 植原 里佳


・澤の屋旅館自体は小さいけれど、趣があるものでした。そして、旅館の中も日本らしさをだそうとする「おもてなし」や外国のお客様が日本の旅館に馴染めるように色々な工夫をしていることが旅館の案内や澤さんのお話からよく分かりました。澤の屋の接客(英語のロールプレイング)をみて、英語を流暢に話すことができる人だけがグローバル人材になることが出来るのではなく、外国の人に臆することなく伝えることのできる人がグローバル人材なのだと思いました。

ボランティアセンター学生スタッフ VSP 文学部 英文学科2年 川瀬 彩加


・今回企画側は初めてだったのですが、やり終えた時の達成感はかなりのものでした。特に日本人の外国人に対する思い込みと外国人のニーズにはかなり隔たりがある事を実感しました。でもある程度は自然体で接すれば良いのだという事も学べました。あとスタッフ一人一人の能力を結集して頑張れたのも嬉しかったです。

ボランティアセンター学生スタッフ VSP 文学部地理学科3年 森泉 博夫

    

 

市ヶ谷キャンパスから澤の屋に無事に到着

 

館内のおもてなしの工夫について学生がレクチャーを受ける

 

学生が外国人役になりきり、チェックインまでの流れを英語で澤氏とロールプレイング

 

澤の屋の歴史や、おもてなしのポイントについて澤氏より講義を受ける

 

澤の屋スタッフと記念撮影

澤の屋をあとにし、昭和の雰囲気がただよう谷中を散策