実施報告(2019年度以前)

【市ヶ谷】(復興庁×電通×法政大)「若者と進める景観植物を活用した休耕田の活性化事業」に参加しました(11/12・13)

  • 2016年11月25日
実施報告(2019年度以前)

法政大学ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジは11 月 12 日(土)・13 日(日)、福島・楢葉町で、若者と町民の交流による復興の気運を高めることを目的に、休耕田に景観植物の種をまくほか、一般家庭での民泊(ホームステイ)など、さまざまな活動を行う「若者と進める景観植物を活用した休耕田の活性化事業」を神戸大学、東京都立農業高等学校と共に協力し実施しました。

復興庁の「心の復興」事業の交付金を用いて実施される同活動に参加したのは、10月に東京・六本木で開催された「福島フェス」において、6年ぶりの出荷となる楢葉町の新米をPRする復興活動にも協力した法政大学、神戸大学、東京都立農業高校(東京都府中市)の在校生39人(内法政大生24名)です。

〇一面に広がる花畑を思い浮かべながらの農作業。「花が咲いたらまた来たい」
学生たちは町内にある休耕田の一角(約1100㎡)に、赤い穂状の花を咲かせるクリムソンクローバ、そして幸福の象徴でもある四葉のクローバーの種をまきました。
70cmほどの間隔で溝を掘る作業から始まり、小さな種をまいてホウキで土をかけ、さらに肥料をまくなど、土いじりに慣れていない若者は難しがりながらもそれらは新鮮な体験となり、「町の人と協力しながら花畑を作る活動ができて楽しい」「思ったより大変な作業だけど、この苦労がキレイな花となり、誰かの目を楽しませてくれるなら嬉しい」「花が咲く頃にもういちど楢葉町へ来たい」と感想を述べました。
この休耕田にはワイルドフラワーや菜の花の種もまかれており、春には一面に広がる色鮮やかな花畑となります。また町内の名所として知られる桜並木の前に位置しているため、開花時期には新たなビュースポットとなることが期待されます。


〇マミーすいとん作り
法大学ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジの発案で、楢葉町の住民と交流することを目的に、マミーすいとん作りも実施しました。かつてサッカー日本代表監督を務めたトルシエ氏が「フランスのマミー(おばあちゃん)の味に似ている」と感動し命名した、楢葉町の名物「マミーすいとん」を作りました。「ならはすいとん研究会」の皆さんに教わり、粉をこねる工程から挑戦。水加減に気を配りながら一生懸命こね上げ、しいたけで出汁をとったスープに入れて完成。初めてすいとんを食べる若者にも懐かしさを感じる味だったようです。

〇民泊(ホームステイ)
宿泊は楢葉町の一般家庭で「民泊(ホームステイ)。2~3人が15のグループに分かれ、民家に泊めていただきました。初対面で顔を合わせたときは緊張の表情が隠せなかった学生も、ひと晩お世話になってさまざまな話を聞いた翌朝は「別れるのが寂しく感じました」「温かい食事で歓迎してもらえたことが嬉しかった」「震災がどれだけ大変なことだったか、体験した人の話を聞いて勉強になった」とコメントしていました。

また、この他にも楢葉町を知るために、天神岬見学、木戸川漁業協同組合見学、東日本大震災の語り部による講話も行いました。閉会式には松本幸英町長のあいさつがあり、「楢葉町は全国から温かいご支援をいただいていますが、こうして皆さんに花畑を作っていただき、帰ってからこの活動について広めていただくことも大きなご支援だと思っています。こうした支援に対し『楢葉町は元気なんだ』という姿をお見せすることがいちばんのお返しだと考えています」と感謝の言葉を頂きました。

今後も法政大学ボランティアセンターは楢葉町を応援していきます。

    

花畑を思い浮かべながらの農作業

集合写真

 

木戸川で獲れた生きたサケに触れ大興奮

 

町民の方と一緒にマミーすいとん作り

 

町民の方と一緒にマミーすいとん作り

 

すいとんを食べながら町民の方にチームオレンジの活動紹介

松本幸英町長から閉会の挨拶

町民と学生が別れを惜しんでいる様子