市ケ谷図書館にある絵画が美術館に展示されます

2016年05月23日

≪身辺   秋から冬へ≫

≪身辺 秋から冬へ≫

市ケ谷図書館ロビーに展示されている油絵、立石鐵臣≪身辺  秋から冬へ≫を府中市美術館(東京都)へ貸し出しました。

≪身辺  秋から冬へ≫ は立石鐵臣晩年の作品で、中村哲総長時代の1981年に法政大学が所有し、同年新築開館した市ケ谷図書館に30年以上もの間、展示しています。著書『細密画描法』(美術出版社)には、この作品の制作過程が写真付きで詳しく解説されています。

立石鐵臣(1905-1980)は台湾で生まれ、戦前は台湾、戦後は日本で活躍した画家です。近年、台湾の文化に残した功績や影響が再評価されており、ドキュメンタリー映画「灣生畫家-立石鐵臣」も台湾で今年上映されました。立石が台湾で活動していた頃、中村哲も赴任先の台北帝国大学(現在の国立台湾大学)で教鞭を取っていました。大学で憲法を教えながらも台湾の文化について関心をもち、台湾の民俗や習慣を記録・研究する雑誌『民俗台湾』の編集に携わりました。そして、毎号『民俗台湾』の表紙や挿絵の版画などを手掛けたのが立石鐵臣でした。

麗しき故郷「台湾」に捧ぐ-立石鐵臣展

展示風景

府中市美術館 展示風景

『麗しき故郷「台湾」に捧ぐ-立石鐵臣展』は、2016年5月21日(土)から7月3日(日)までの期間、府中市美術館にて開催中です。台湾では1996年に立石鐵臣の展覧会が開催されましたが、日本の美術館では初めてとなります。戦後に描かれた抽象画、昆虫や植物の図鑑用の細密画、児童書や童話の挿絵なども展示されています。

今回の企画展を府中市美術館は、今後のさらなる台湾と日本との友好と互いの文化風土の特性を認め合う相互文化の豊かさにつながるものと位置付けています。

詳細は、公式サイトをご確認ください。

麗しき故郷「台湾」に捧ぐ-立石鐵臣展