『日本の原風景 絵画Ⅱ』(多摩)

2014年08月12日

展示風景

【展示風景】
場所:多摩図書館2Fエントランス

よく耳にする言葉に 「原風景」という単語がありますね。

辞書を引くと、「原体験におけるイメージで、風景のかたちをとっているもの」とあります。
では原体験とは?
「その人の思想が固まる前の経験で、以後の思想形成に大きな影響を与えたもの」とあります。
子どものころに目に焼きついた光景、または何となく懐かしいと感じられる景色、それがその人にとっての原風景と言えそうです。
小説や映画などではよく、田んぼや里山、さらにお寺などのある景色が、「日本の原風景」として取り上げられます。緑豊かな光景と、それを見て安らぐ心は、何世代も昔からごく自然なものとして我々に受け継がれてきました。

2014年度の春期展示では、そうした『日本の原風景』をテーマに、我々より少しだけ前の時代を生きた人々が、描いたり写真に収めたりした美しい景色をご覧いただきます。
先人たちの目に映った風景、それを次の世代の我々が、知らず知らずのうちに受け継いでいることを感じて楽しんでいただければ幸いです。

8・9月テーマ「絵画Ⅱ」

8 月と9 月は4月に引き続き「絵画」をテーマにお送りします。

4月の展示では、東山魁夷の作品をたくさんご紹介しましたが、今回は魁夷と同時代の画家である、加山又造、速水御舟、小野竹喬の作品をご紹介します。

いずれも、西欧より油絵の技術が導入され始めて間もないころの、まさに日本美術史の転換期といえる時代に絵画を学んだ画家たちです。
彼らの西洋美術への憧れが、それまでの日本画―屏風に描かれた写生画や浮世絵、文人画―に奥行きや陰影を与え、「新しい日本画」を確立させました。
そして現代において、その作品たちはもはや絵画における古典として親しまれています。
今回の展示でも、そうした作品をたくさんご覧いただきます。どうぞ「古臭い」と思わずご覧ください。思わず「あ、懐かしい」と感じる光景が見つかるでしょう。

お問い合わせ:多摩図書館 2Fカウンター TEL:042-783-2264