2012年度

環境教育促進製品の産学共同マーケティング活動におけるリーダーシップ

2012年度
申請教員 テーマ
環境教育促進製品の産学共同マーケティング活動におけるリーダーシップ

1.目標

環境に優しい家庭用LED野菜育成キットの基礎技術を(株)東芝の関連会社が開発した。だが同社は、この技術をいかに活用し、食育用製品として販売するかアイディアが十分でない。このため法政大学の中谷ゼミに提案があり、学生と共同でマーケティングを行い、彼らの柔軟な思考とリーダーシップを発揮して、環境に配慮した製品化と、その販売促進を目指す計画がある。このような社会的な活動を通して、自らマーケティングを計画・実行し地域社会に対して環境の意識を広め、学生主導の食育製品の産学共同事業を成功させることにより、リーダーシップを発揮する。

2.内容・計画

  • 6月(株)東芝の藤巻氏より、家庭用LED野菜育成キットの開発状況の説明会を行う。
    同時に、学生主導マーケティングの意義を考え、手法を構築するための方針策定会議を行う。
  • インテル、ウェッジウッド、資生堂、無印良品等のCEO又はマーケティング責任者からレクチャーを受ける。後日、立案したマーケティング手法への評価をいただく。
  • 8月 パイロット調査を開始する。調査対象により主婦、学生、熟年層グループに分かれインタビュー調査を行う。各自がリーダーとなり、対象者の選定や質問項目を考え、アポイントを取り、使用法の必要な説明項目、ネーミング、適正価格などの希望を調査する。
  • 上記の結果をテキストマイニングし、大規模調査の質問項目を選定する。学生自ら多くの調査協力者を開拓し、大規模調査を実施する。結果を因子分析にかけ、適切な因子を抽出しネーミング・価格・使用法説明項目を構築し、販売戦略を決める。10月東芝の取締役に中間報告を行う。
  • 産学共同マーケティングを本格化し、環境に配慮したビジネスモデルを構築する。
  • 無農薬、低エネルギーの同製品を使用した安全な家庭室内菜園の方法を地域の小学校等で 実演し、環境問題や食育の重要性に関する認知を広めるキャンペーンを行う。
  • 以上の実践活動を、学生が自らリーダーシップを取り、環境に優しい 製品の販売促進を企業と共に行い、製品を汎用させていく。なお、企業側からは、講師派遣や設備活用等の金銭以外の助成がある。

3.成果報告方法

  • 12月の経済学部学会のプレゼン大会で成果を発表する。
  • 講師として招いた実業界の専門家の方々を招き成果発表会を行う。
  • 東芝関連会社の幹部会においてマーケティングの成果を発表しビジネスモデルを提案する。
  • 最終報告書を作成し関係各部に配布する。

4.達成指標

  • 経済学部学会のプレゼン大会で好成績を得る。
  • レクチャーをしていただいた専門家への成果発表会においてビジネスモデルの合格点をもらう。
  • 当該企業へのプレゼンで確固たる評価を受け製品販売促進活動の認可を受ける。
  • 小学校等での食育指導に対する効果の評価を参加者にしてもらう。