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東洋の歴史や文化を学ぶことで アジアへの理解を深め、世界に目を向けた学生を育成(文学部史学科 塩沢裕仁 教授ゼミ)

2019年09月17日

前列左より、仲村唯さん(4年)、塩沢裕仁教授、飯塚美涼さん(4年)、後列左より、佐藤冬希恵さん(3 年、ゼミ長)、李至桓さん(2年)、唐施慧さん(4年)※全員文学部史学科東洋史専攻

前列左より、仲村唯さん(4年)、塩沢裕仁教授、飯塚美涼さん(4年)、後列左より、佐藤冬希恵さん(3 年、ゼミ長)、李至桓さん(2年)、唐施慧さん(4年)※全員文学部史学科東洋史専攻

「東アジアの歴史や考古学をテーマに研究を進めています」と紹介してくれたのは、ゼミ長の佐藤さん。「ゼミで学ぶうちに、新たな視点でアジアを見られるようになり、この春には中国の北京に語学留学をしました。母親が中国人で、日本とは異なる風習の中で育ち、自分は何者なのだろうと感じることが多かったのですが、留学を通じて、アイデンティティーを見つめ直すことができました」。

授業では、中国語の論文を読み解いたり、資料を調べたりしながら知識を掘り下げます。「中国のことを客観的な視点で学べるのは新鮮です。さまざまな人と意見を交わすことで、異文化への理解も深まりました」と語るのは、中国人留学生の唐さん。「日本への留学を希望する学生は増えていますが、外国人留学生が生活するための手続きは煩雑です。困っている人を助けるサポートがしたい」と意欲を燃やします。

「三国志に登場する英雄たちに憧れて、彼らが生きていた時代に思いをはせるうちに、歴史の面白さに目覚めました」と笑顔を見せるのは、韓国人留学生の李さん。「三国志の世界を体感したくなり、塩沢先生と一緒に三国武将の墓を訪ねたのも、いい思い出です」。

ゼミの授業では論文を輪読する他、貴重な古美術品を学生に披露することも

ゼミの授業では論文を輪読する他、貴重な古美術品を学生に披露することも

体験的な学びも積極的に取り組んでいます。例えば、夏季休暇を利用した中国・上海への海外研修。合宿では、笠間焼など日本の伝統工芸に触れ、東洋の古美術品との違いを感じています。

「中国やインドの台頭で、今後はアジア社会が注目されていくでしょう。東洋史をきっかけに、世界に目を向ける学生が育ってほしい」と語る塩沢教授。その言葉どおり、学生たちの海外留学も後押ししています。2019年9月から、台湾にある國立台湾師範大学への留学を予定しているのは、飯塚さん。「カリキュラムには、日本史の講義があります。日本は世界でどのように認識されているのか、日本のことをどのように教えているのかを知るいい機会なので、受講が楽しみです。授業は中国語で行われるので、それまでに語学力も磨いておきたい」と意欲に燃えます。

中国の山東大学に留学する仲村さんは、「中国と日本は、良好な関係とはいえないところがあります。中国を知る機会に恵まれたので、両国をつなぐツールとして、歴史や考古学を利用できないか考えてみたい」と留学経験を視野に入れ、「将来は文化財を保護する調査員として、発掘調査に携わりたい」と夢を語ります。

(初出:広報誌『法政』2019年6・7月号)

上海研修では、中国屈指の収蔵品を有する上海博物館を見学。日本に留学していた学芸員の先生から説明を受けた

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復旦大学文物与博物館学系陳列館の教室にて行われた中国語学習では、実践を重視した会話の練習が終日行われた

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