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東武タワー スカイツリー株式会社 事業計画部 藤澤 彬誠さん

2011年08月30日

プロフィール

東武タワー スカイツリー株式会社 事業計画部 藤澤 彬誠さん

東武タワー スカイツリー株式会社 事業計画部 藤澤 彬誠さん

藤澤 彬誠(ふじさわ・あきのぶ)さん

千葉県松戸市出身。
2009年 キャリアデザイン学部卒業(3期生)。
東武タワースカイツリー株式会社入社。
入社後2年間は広報宣伝を担当し、東京スカイツリーの顔として数々のメディアに登場した。2011年4月から事業計画部に勤務。

東武タワー スカイツリー株式会社 事業計画部 藤澤 彬誠さん

東武タワー スカイツリー株式会社 事業計画部 藤澤 彬誠さん

来年春に開業する東京スカイツリー®。世界一の高さ※を誇るだけでなく、隣接する商業施設やオフィスビルの開発まで含めた地域活性化の一大プロジェクトです。これまでその広報を担ってきた藤澤さん。
現在は、タワーの演出などを手がけ、学生時代からの「人を楽しませたい」思いが形になりつつあります。


 

ゼミでの経験がキャリアの契機に

ゼミの先生の教えを学生が10則にまとめたカード。常に手帳に入れて持ち歩いている

ゼミの先生の教えを学生が10則にまとめたカード。常に手帳に入れて持ち歩いている

――大学3年のゼミの個人面談がきっかけで自己分析に取り組み始めた藤澤さん。そこから、仕事に対する自分の軸が明確になっていきました。

大学に入学する以前より、将来は会社で働くことになるだろうから、会社や経営がどういうものか知っておきたいと考えていました。「起業したい」という気持ちもあって、入学後は経営者を目指すという選択肢も考えるようになりました。そうして3年次には企業家精神について学ぶゼミに入ったのですが、そこで自分の考えが甘かったことを思い知らされました。先生との個人面談で今も忘れられないほどの鋭いご指摘をいただき、その反省から自分が本当にやりたいことは何なのか、真剣に自己分析をするようになりました。

子どもや家族連れが楽しそうにしている姿を見るのがもともと好きでしたが、学生時代にやっていたテニススクールのコーチのアルバイトでも、テニスを教えるというより会話を盛り上げたり、イベントを行うなど、テニスを通じて「楽しんでもらう」ことに喜びを見出している自分に気付きました。日常に近いところで多くの人を楽しませる仕事、という自分の軸を持ってからは、就職の面接で何を聞かれても悩まず話せるようになりましたし、この軸は今もブレていません。

大規模プロジェクトの最前線へ

――就職活動を進める中で偶然、現在の会社を知り、そこで進められている前例のないプロジェクトに企業家精神を刺激されます。

多くの人に楽しんでもらえる仕事、ゼミで学んだ企業家精神を生かせる会社、ということで商業施設関連で大手以外の企業を志望していました。あるとき、登録していた就職サイトのアドバイザーの方から紹介されたのが現在の会社です。世界一のタワーを作るプロジェクトに心引かれ、第一志望になりました。入社後2年間は広報担当としてテレビや雑誌の取材を受けたり、オリジナルグッズを作ったり、地元の方々への情報発信を行ってきました。当初はタワーの形がまだ見えず、どうPRすべきかも自分で考える必要があり、自ら行動できなければ務まらない仕事なんだと実感しました。ゼミで学んだ企業家精神、特に自立心と自律心はすべての社会人に必要だと理解していましたが、このプロジェクトに携わる上で、それが大いに生きています。

日本を象徴するタワーをめざして

――開業まで約1年、ラストスパートで今しかできないことに全力を尽くしながら、東京スカイツリーと自身の未来を見据えています。

今年の4月からは事業計画部に配属され、タワーの演出に関するプランニングを行っています。夜間のライティングのデザインをはじめ、展望台の内装や展示のほか、チケット売り場の待ち時間でもお客さまにワクワクしていただけるような演出も考えています。はじめのうちは話題性でお客さまに来ていただけるかもしれませんが、やはり内容が面白くないと観光スポットとして定着するのは難しいでしょう。世界一という称号を持っている以上、それにふさわしいものを作り上げようと社員全員、同じ思いで仕事をしています。前例がないので新しく直面することばかり、それがこの仕事で一番大変なところですし、誇りを感じるところでもあります。

墨田区という歴史ある下町にふさわしいタワーであることも重要で、例えばカラーデザインはスカイツリーホワイトというかすかに青みがかった白で、下町の青空にも夕焼けにも映える色になっています。私たちは東武鉄道のグループ会社ですが、鉄道会社は沿線地域の活性化を最終目標にしており、「タワー」ではなく「タワーのある街」を作ろうというコンセプトが最初からありました。地域に根ざして長く愛されるものを目指している点は、ほかの商業施設を作るのとは大きく違う部分ではないでしょうか。

すでに多くの方が観光に来られているように、開業前の今しか見られない景色も良いものです。例えば、お孫さんと一緒に来られて東京タワー建設時の思い出を重ねて話したりするのもすてきだと思います。開業後は超高層からの景色はもちろん、下から見上げる景色もおすすめです。私の入社時にはほぼ0メートルでしたが今年3月には634メートルの最高高さに達し、「同期」として成長を見守ってきた感覚でいたのに、いつの間にか向こうは世界一になっていました(笑)。東京スカイツリーを日本のシンボル的存在にしていくために、これからも努力したいと思います。