法政フォトジャーナル(2019年度)

公開講座「社会課題に挑んだ企業家たち」第3部を開催【イノベーション・マネジメント研究センター】

  • 2020年01月10日
法政フォトジャーナル(2019年度)

イノベーション・マネジメント研究センターでは、12月14日(土)に、公開講座「社会課題に挑んだ企業家たち」(全3部)の第3部を開催し、講師を含め39名の方が参加しました(会場:市ケ谷キャンパス ボアソナード・タワー25階、研究所会議室5)。

現代企業の喫緊の課題は、SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」が提起した課題とどのように向き合うかです。パリ協定の発効によってSDGsの潮流が加速していますが、パリ協定やSDGsはこれまで日本企業の競争優位を支えてきた資源エネルギー多消費型経営モデルに「NO」を突きつけています。

SDGsはグローバル社会が解決すべき困り事リストであり、そこにはリスクとビジネスオポチュニティの双方が含まれています。そもそも、世の中の困り事を解決することがビジネスの本質なのです。わが国企業はSDGsの本質を理解し、社会とビジネスのサステナビリティの実現に向けて、経営モデルを再構築することが求められています。

わが国企業の歴史を紐解くと、ビジネスを通じて社会課題の解決に挑んだ社会企業家の事例が少なくありません。社会企業家とSDGsの理念には共通する要素があるといえましょう。本講座では、国内外の社会企業家たちがどのようなビジネスを通じて社会課題の解決に挑んだのかを振り返ることで、SDGsと企業経営のあり方を読み解くヒントを見出したいと考えています。講師はイノベーション・マネジメント研究センターの研究プロジェクト「企業家史研究会」のメンバーが担当します。

当日は、安士昌一郎氏(イノベーション・マネジメント研究センター客員研究員)が「尚志社、杏雨書屋にみる社会課題への取り組み:五代武田長兵衛(武田薬品)」、芦田尚道氏(東京大学ものづくり経営研究センター特任研究員)が「電子機器事業による地域産業・農村型企業の創出:早坂冬喜(東洋通信工業)」、長谷川直哉教授(人間環境学部、イノベーション・マネジメント研究センター所員、「企業家史研究会」代表)が「人間性と徳義を基盤とした経営:小倉正恒(住友財閥)」についてそれぞれ講義を行いました。

台風の影響により延期となった第1部は、2020年1月25日(土)に日程を振り替えて開催します。詳細は、以下のリンク先をご参照ください。

お申し込み方法、スケジュール等についてはこちらをご参照ください。

安士昌一郎氏

安士昌一郎氏

芦田尚道氏

芦田尚道氏

長谷川直哉教授

長谷川直哉教授

長谷川直哉教授の講義

長谷川直哉教授の講義