法政フォトジャーナル(2019年度)

【市ケ谷】〈自閉症スペクトラム障がいについて考えよう〉を実施しました(6/19)

  • 2019年07月16日
法政フォトジャーナル(2019年度)

6月19日(水)にボランティアセンター学生スタッフ(VSP)が[東京2020応援プログラム]として「自閉症スペクトラム障がいについて考えよう」をに実施し、14名の学生が参加しました。
ワークショップや、講師の先生の講義を通して参加者、企画者ともに自閉症スペクトラム障がいについての知識を身につけることができました。

この企画ではまずスタンプラリー形式のワークショップを行い、自閉症スペクトラム障がいのある方がどのようなことをすることが難しいのか参加者の方全員に体験していただきました。ワークショップの内容は、2枚重ねにした軍手をはめ、手の感覚が鈍くなっている状態ではさみを使ったりパソコンで文字を入力したりしました。視野が狭くなるゴーグルを装着し、障害物の周りを歩くこともしました。次に模擬授業で騒がしい教室の中、耳がよく聞こえる状態を再現するため集音器を付け、ある大学生の1か月の予定の聞き取り・書き取りをするディクテーションを行いました。最後に特定非営利活動法人ADDSの加藤愛理氏より講義をしていただきました。自閉症スペクトラム障がいについて、障がいを持った方との接し方などを学ぶことができ、私たちが今からできることを考えることで有意義な時間を過ごすことができました。

ワークショップや講義を通して、私たちの「当たり前」が当たり前でない人もいることを再発見することができました。自閉症スペクトラム障がいの特徴は健常者であっても該当するものもあり、自分たちにとって遠い存在でないことも気付くことができたと思います。今後も「違うから面白い」という意識を持っていただけるような活動を行っていきます。

ボランティアセンター学生スタッフ(VSP)
キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科1年 髙師 桜子

〈参加学生の感想〉

  • 企画に参加する前は自閉症スペクトラム障がいについてよく分からず、心の病気?引きこもりの人?少数派なのではないか?育つ環境が原因?といった偏見を持っていたが、身体的な障がいでもあることや、身近に存在する可能性があること、先天性であることなどを知って、もし今後自閉症の人に出会ったら、壁を作らず、できる限り理解してあげたいと思った。

  • 視覚を狭くすることで、これまで人と会話する際に自分がいかに非言語コミュニケーション(表情)を手がかりとしてきたのかに気づいた。人の表情を確認するためには、その人の方へ顔を向ける必要があり、このことは会話のテンポ低下へもつながると考えらえた。

  • 体験を通して、日常生活の中で、自閉症スペクトラム障がいの方々の見え方など気づかない事に気がつきました。「相手に対して想像力を持つ、環境を整備してあげること」、大変勉強になりました。

  • 本などでは知ることのできない貴重な体験をすることができてとても良かったです。相手の立場になるということを身をもって知ることができ、自閉症に対する考え方が少し変わったと思います。障がいを持った人への支援がより豊かに自然にできるような社会になってほしいとあらためて思いました。
自閉症スペクトラムについての講義

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集音器を付けてのディクテーション

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障がいのある人をサポートする体験

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限られた視野で作業の難しさを知る

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