法政フォトジャーナル(2018年度)

ボランティア学生スタッフVSP、教プロKYOPRO学生スタッフ共同企画「ユニバーサルシアター~風景を言葉で描く~音声ガイドの制作体験をしよう!」 を実施しました

  • 2018年12月10日
法政フォトジャーナル(2018年度)

ボランティアセンター学生スタッフ(VSP)と課外教養プロジェクト学生スタッフ(KYOPRO)が10月16日(火)と11月13日(火)に「ユニバーサルシアター~風景を言葉で描く~音声ガイドの制作体験をしよう!」を実施し、10月16日に15名、11月13日には8名の学生が参加しました。

ユニバーサルシアターとは、視覚障がい者、聴覚障がい者、車いすの方や小さな子供連れなど、様々な理由で映画に行くことをためらってしまった人でも楽しむことができる映画館です。

今回は講義を通してユニバーサルシアターについて、その映画の音声ガイドについて学び、また実際に音声ガイドを作ることを通して、視覚がい者についての理解を深めるとともに、他者を思いやり、そして行動することの大切さを学びました。

本企画では、バリアフリー映画鑑賞推進団体シティ・ライツ代表平塚千穂子氏と、視覚障がいを持つモニターさんの河原崎晴美氏をお招きし、ユニバーサルシアターや映画の音声ガイドについての講義や音声ガイドの作成を行いました。

1日目の10月16日には、実際に音声のみで有名な映画のワンシーンを聴き、その後音声ガイド付きで同じシーンをもう一度聴くことで、視覚障がい者への理解を深め、音声ガイドのありがたみを感じてもらい、その上でユニバーサルシアターとはどういうものなのか、シネマ・チュプキ・タバタ設立への歩み、音声ガイドを制作するうえで気を付けることを講義で学びました。

2日目の11月13日には一日目のおさらいをした後に、短編映画のワンシーンを使って実際に音声ガイドを作成し、河原崎氏に評価してもらいました。実際に目の見えない方に評価してもらうことで、視覚障がい者が映画を見るうえでどのような情報を求めているのかを具体的に理解することができました。

シネマ・チュプキ・タバタ設立のきっかけ、苦労、そして成果を講義で聞き、思いやりはとにかく行動に移すことで形になるのだということを学びました。また、音声ガイドを作るうえで気を付けることを学んだ後、実際に音声ガイドを制作し評価してもらったことで、必要だと思ったことが不要だったり、逆に必要ないと思ったことが必要だったりすることが多く、情報の取捨選択の難しさを実感しました。今回の企画に参加してみて、分かっていたつもりで分かっていなかったことを実感することが多く、大変貴重な経験になりました。

文学部心理学科1年 西尾果織 (VSP)

昨年度とは異なり、参加学生に体験してもらう実践の場を設けたのでより深い学びが得られたと思います。実際にやってみないとわからないことは多く、新たな視点を持つことが出来ました。その反面、企画時間をじっくりとった内容だったため参加する気軽さが失われたのが反省かと思います。どの企画もですが、様々な人に参加していただいて、いろんなことを持ち帰ってほしい思いが強いので、自分自身も成長しながら今後もよりよい立案ができるよう努力していきたいと思います。

デザイン工学部都市環境デザイン工学科1年 長谷川陸 (KYOPRO・VSP)

通常の企画よりはるかに長時間の企画であったがあっという間に時間が過ぎた。決して多いとはいえない参加者人数ではあったが、グループ作業での参加者同士の連帯感、一体感はかなりのものであった。参加者たちが帰りぎわに講演者やゲスト、スタッフに御礼を述べて退出してくれた事は嬉しい限りであった。これも参加者の満足度の証であると思う。

科目等履修生 文学部地理学科 森泉博夫 (KYOPRO・VSP)

1回目(10月16日)の講義

1回目(10月16日)の講義

熱心にメモを取る

熱心にメモを取る

ワークショップ1(講師からのコメント風景)

ワークショップ1(講師からのコメント風景)

ワークショップ2

ワークショップ2

講師の平塚千穂子氏とVSP学生スタッフ

講師の平塚千穂子氏とVSP学生スタッフ

2回目(11月13日)の講義 音声ガイドの作成

2回目(11月13日)の講義 音声ガイドの作成