お知らせ

【大学院生インタビュー】

  • 2021年07月27日
お知らせ

こんにちは!広報委員の大澤玲央、伊藤璃音、小沼綾音です。
突然ですが、みなさんは時間を上手く使うことができていますか?
仕事や趣味、友達と遊ぶ時間、睡眠、食事など、様々なことを予定として時間管理していると思います。平等に与えられている24時間を有効に活用することは、意外と難しいですよね。
今回は、ハードスケジュールの中でも的確に時間管理をしながら「仕事と学業」を両立されている、社会人大学院生の落原大治(おちはら・ひろはる)さんにインタビューをさせていただきました。
落原さんは現在、エンターテイメント企業でマーケティングリサーチの仕事に従事しながら、法政大学大学院経営学研究科の博士課程1年生として、マーケティング論の研究を続けておられます。

1.まず、数ある大学院の中から法政大学大学院への進学を決めた理由について教えてください。

学びたい分野が明確にあったというのが一番大きいですが、法政大学に進学を決めた理由は、主に3つあります。
1つ目は、教科書や専門書、論文の執筆を積極的に行っている教授陣が多いことに魅力を感じたからです。大学院は、自分で研究していく場なので、魅力的な教授がいる方が有意義です。また、最新のマーケティング分野の知識が得られる環境が整っていると考えました。

2つ目は、修士課程に進学する際、既に博士課程への進学を心に決めていたので、修士論文が執筆できる大学院を選んだからです。体系的な修士論文を書くことで、知らない知識があることに気づき、より深く学ぶことができると思いました。

3つ目は、会社に勤めながら、大学院に通うためです。仕事を休むことが難しいため、仕事との両立が可能な、平日夜間と土日で卒業できる大学院を選びました。

2.大学院で専攻されている分野について教えてください。

 研究テーマは「新しい商品に人が出会ったとき、どのような反応をするのか」です。広い意味でいうと、消費者行動について研究をしています。
消費者がこれまでにない新製品に出会ったときに、それを採用・購入するか否かは、その人がこれまでにどのような体験をしてきたかによって決まります。新製品に対して拒否感がある人と、すぐに受け入れる人に分かれますが、それは何によって変わっているのか?また、どのような時に消費者がその商品に対して「ピンとくる」のか?
これらのことを「どういう人が買ってくれるのか」、「どうしたら受け入れてくれるのか」という2つの視点から考え、マーケティングの理論から解明しようと研究しています。
最近、SDGsなどが重要視される中で、企業もこの考え方に沿って消費者へ働きかけていくことが必要になってきます。私の研究は、こうした社会の流れにも貢献できる研究だと考えています。

3.仕事と学習を上手く両立する秘訣や、工夫などがありましたら教えてください。

両立はかなり大変です。仕事と研究を両立させるためには、会社の休憩時間や電車に乗っている間などの「隙間時間」をうまく使う必要があります。
ただ、研究において「幹」となる部分を作る作業は、時間をしっかり取って集中して行います。「幹」が決まった後は、隙間時間で微調整をしながら、完成度を高めるようにしています。このような進め方をすることで、時間をより有効的に使えるように心がけています。
また、会社の有給休暇を利用して、研究時間を作ることも重要です。どんなに忙しくても、睡眠時間は必ず確保して、仕事・学業・健康といった面にメリハリをつけるようにしています。

4.新型コロナウイルスの影響による、お仕事や生活面の変化について教えてください。

コロナで仕事のやり方は大きく変わりました。これまでは毎日出勤することが当たり前でしたが、出社は週2回程度、週3回は在宅勤務になりました。アイデア出しなど対面のほうが捗る仕事は、出社した日に対面で行い、オンラインミーティングでできることや、一人で集中して取り組む仕事は、在宅で作業をしていました。
生活リズムが変化したことによって、仕事や学業の内容・意義までしっかりと意識しながら、スケジュールを立てるようになりました。在宅ワークの日は、通勤時間が削減できるため、家族と過ごす時間が増え、時間を有効活用することができるようになりました。そのため、私自身のワークライフバランスも良くなった気がします。
これから社会に出た後、大学院や専門学校に入ることを考えている人も多いと思いますが、その時に問題になるのは「仕事と学業の両立」です。

5.取材を終えて(広報委員)

今回、この課題を克服されている落原さんから具体的なお話を伺ったことで、大学生としてこれからのキャリアを考えていく上でとても勉強になりました。忙しい中で時間をどう使っていくかは、大学生の私たちにとっても難しい問題です。私(大澤)自身、色々な事を同時に取り組むことが多く、最近はタイムマネージメント力の向上が課題だと考えていました。やるべきことが重なり、どうしても片方がおろそかになってしまったり、クオリティーの低いアウトプットになってしまうことがありました。
今回のインタビューで印象的だったのは、仕事や活動の主要の部分=「幹」に対する時間の使い方です。限られた時間で、やるべきことの「幹」に集中して取り組み、電車や休憩中などの隙間時間を利用して、他の部分の微調整を行うという落原さんの考え方は、目から鱗でした。この方法をうまく取り入れながら、私も時間管理をより的確に行えるように試行錯誤し、経験を積み重ねていきたいと思いました。

落原さんインタビュー.jpg

落原さん、この度はお忙しいなかインタビューにご協力くださり、ありがとうございました!

取材:大澤怜央(経営学部3年)、伊藤璃音(経営学部1年)、小沼綾音(経営学部1年)