お知らせ

【新学部長インタビュー】

  • 2021年06月22日
お知らせ

みなさんこんにちは!経営学部広報委員会編集長の永井友哉です。

今回は新しく広報委員に参加してくれた1年生の伊藤璃音さん、竹之内あかりさん、橘颯大さんと一緒に、4月から学部長に就任された金容度(キム・ヨンド)先生にインタビューをさせていただきました。

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1. まず、経営学部の現状とこれからについてお聞かせください。

私たちは今、対応を求められています。経営学部も去年からの新型コロナウイルスの影響によって大きな壁にぶつかりました。対面授業ができなくなり、ほぼすべての授業がオンラインに変わったことです。状況は1年経過した今でもほとんど変わっていません。この影響は、学生間の学習格差という形で表れました。インターネットへの接続環境の不備や、学生のモチベーションの低下など原因は様々あります。まずはこの格差を最低限にすべく、学部を挙げて学生のサポートをしていかなくてはいけません。オンライン学習において「今までのように」そして「今まで以上に」学ぶことができる環境を作り上げることが目下の課題です。また、コロナウイルスを契機に、社会全体が大きな変化を迎える時期にあります。ニューノーマルの到来です。経営学部はこの変化に対応できるよう、長期的な視点をもって布石を打っていかなくてはならないと感じています。

 

2. 学部長としての意気込みを教えてください。

法政大学の経営学部は今年で創設63年目を迎え、日本の大学では3番目、私立大学では2番目に長い歴史を持つ経営学部です。受験者数も年々増え続け、いまだ成長の一途にあります。そんな伝統と勢いのある学部の長として仕事ができることを、非常に誇りに思います。ただ、先述のように、対応しなくてはいけない課題は山積みで、私の任期中だけで片付けられるものではありません。しかし、先駆けになることはできる。私の後に続く人たちにとって、少しでも良い方向に道を作れるよう全力を尽くしていきたいと思います。

 

3. コロナ禍における学生の学びについて、何かアドバイスはありますか。

オンライン授業だからこその良さを活かしましょう。オンライン授業に移行して1年が経った今、オンライン授業をうまく活用できる学生と、そうでない学生で大きな差ができ始めています。この差を生んでいるのは、授業へ取り組む姿勢です。授業中に質問したり、自分から意見を言ったりするという行為が大切になります。人によっては、恥ずかしくて直接言えないという学生もいるかもしれません。そういうひとはHoppii(学習支援システム)の掲示板や、Zoomでのオフィスアワーを活用しましょう。場所や時間にとらわれず「わからない」を質問することができるのは、オンラインだからこそできることです。また、通学時間がかなり節約できているのもメリットの1つです。その浮いた時間を自分の成長に充てることができれば、より充実した大学生活が送れるはずです。

 

4. ご自身の学生時代を振り返って、何か学生へのメッセージはありますか。

読書をしましょう。私は学生時代に友人と読書会を開き、そこで読んだ本の内容の解釈について友人と熱く議論をしていました。本をただ読むだけでなく、内容をより深く自分のなかで解釈することによって構想力や洞察力を身につけていたのです。大学生の時期は自分の考え方や人生観・世界観が固まる黄金期であり、多くのことをスポンジのようにどんどん吸収することができる時期でもあります。そんな時期だからこそ、読書で得るものは大きい。経営学に関する本はもちろん、一見みなさんにはあまり関係のないようにも見える古典的な哲学書や歴史書を手に取ってみてください。古典には時の流れによって劣化することのない物事の本質が詰まっています。内容は難解ですが、その分読み切ったときに得られるものは非常に大きくなります。コロナ禍によってできた空き時間にぜひ挑戦してみてください。

 

学部長として、研究者として、教師としての金先生を垣間見ることができたインタビューでした。コロナ禍に悩まされる1人の学生として多くの気づきを得ることができた、貴重な時間だったと思います。お忙しい中、インタビューにご協力くださりありがとうございました!

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取材:永井友哉(3年)、伊藤璃音(1年)、竹之内あかり(1年)、橘颯大(1年)