教員紹介

須藤 純正

教員紹介

ゼミのテーマ

刑事裁判例を基にしたディベートと模擬裁判を通した実践的法学演習

ゼミの目的及び概要

このゼミでは、最初にある1つの刑事裁判例の事実関係を発表してもらい(判決主文はあえて除きます。)、その事実について争点を設定し、ゼミ生(進行役の発表者2名を除きます。)の間で有罪グループと無罪グループに分かれて当該事実を基に法律論(事実の認定と法令の適用)を闘わせます(これがディベートです)。最後に判決主文と理由を発表し、担当教員が議論全体を公表するという形式で法律的な議論を体験します。有罪グループの人は検察官になったつもりで弁論を行います。無罪グループの人は被告人の弁護人になったつもりでこれに反論します。このロール・プレーにより自分の意見を他の人に訴えること、他の人の意見をよく聴くことの楽しさを経験して、プレゼンテーションの力を磨きます。模擬裁判では、裁判官、検察官、弁護人、証人、被告人、裁判員といった役に分かれて、実際の裁判の進行や、それがどのような法的根拠に基づいているかを体験して理解します(全員が役につきます)。模擬裁判は春、秋各一回を予定しており、1つの事例について5回前後の授業回数を使います。

ゼミの年間計画(合宿などを含む)

普段の授業は前記のとおりですが、合宿はゼミ生の希望を優先し、希望があれば刑務所など、普段見学できないところに行く機会を設けます。また、希望があれば東京地方検察庁などの見学(ゼミの先輩に会えるかもしれません。)や裁判員裁判の傍聴も企画します。

学生へのメッセージ

「模擬裁判なんて、自分にできるだろうか?」と思う人もいるかもしれませんが、うまくできなくて当たり前ですし、失敗しても全くかましません。むしろ失敗してもいいから「やってみる」ことの方が、さらなる勉強の機会につながっていくことが多いのではないでしょうか。失敗を恐れず、積極的に参加してくれる人の応募をお待ちしています。