学生の声(哲学専攻)

永瀬 宗彦(ナガセ ムネヒコ)さん

永瀬さん

人文科学研究科  哲学専攻  修士課程2004年度修了

-研究テーマ-
カント美学における「生(das Leben)」の意味

大学院進学を考えた理由・時期

私は本学哲学科を卒業後、機械メーカーに勤務していました。哲学の勉強は自主的に続けていて、通勤電車の中で哲学書を読む日々でした。特に芸術論に興味があり、様々な著作に挑んでいました。しかし残念ながら学部時代に勉強したことだけでは精読できない難解書も多く、自分自身、美学・芸術論の基礎理論を身につける必要性を感じていました。そんな折、法政大学大学院が昼夜開講および社会人入試を始めたことを知りました。勉強や研究をするなら記憶力の良い若い内、つまり早ければ早いほど好機と考え、受験を決めました。齢28歳の時の事です。

学んだ研究内容

カント美学『判断力批判』およびその周辺について主に学びました。彼独特の美感の受け取り方への理解、背景となる彼の哲学体系への理解、彼が影響を受けた18世紀当時のヨーロッパ思想への理解を深めました。さらに『判断力批判』のドイツ語原典の邦訳を通じて、難解と言われるカントのドイツ語の読解術を学びました。

法政大学大学院の魅力

一つは、学生の自主性を重んじ、教員が学生のレベルによって柔軟に対応してくれる点です。私が通った夜間のゼミは昼間に比べて参加者が少なく、教員と膝詰めのことがほとんどでした。じっくり相談できましたから、教員の生徒への理解度は深く、適切な指導を受けることができました。2つのゼミでは、私の研究領域を重点的に取り上げてもらえました。このことが私の研究の進展に大きく寄与したことは言うまでもありません。

もう一つは、要求水準の高さ、勉強の厳しい点です。哲学専攻の修士課程はあくまで博士後期課程への「修行」の意味合いが強いため、原典の読解力、論理的な文章力を養うための基礎的な訓練が多く、単調かつ厳しい一面があります。しかしこの訓練を正面からこなせば、緻密で速い思考力と探求・遡及力、洞察力を育ててくれるでしょう。

さらに一つは、モチベーションの高い学生らによる「生きた議論」です。ゼミではトピックに応じて頻繁に議論があります。そこでは教員から様々な論点や解釈が示され、ゼミ参加者の意見も吟味されます。この中でお互いの理解度を確認し合い、間違った理解は補正され、新しい知識や考え方を獲得します。単に耳から聞いただけとは異なる、より構造的・立体的な理解が得られるでしょう。

大学院で身についたこと

1)研究対象の哲学に対する理解
2)語学力 - TOEIC等の点数向上。
3)日本語の文章力 – 論文や資料の編成能力向上。

将来の夢

日本を代表する画家になりたいです。

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沖本 龍哉(オキモト タツヤ)さん

沖本さん

人文科学研究科  哲学専攻  博士後期課程在学中

-研究テーマ-
パスカルにおける人間の研究

大学院進学の理由・時期

学部時代に文学を始めとする西洋の古典に親しんでいたので、自分の関心のあることを本気で学んでみたいという気持ちで、大学院試験を受けることにしました。

学んでいる研究内容

17世紀フランスの思想家パスカルの著書『パンセ』について、当時のヨーロッパの科学と宗教の観点に注目しながら、批判的に読み解く作業をしています。

法政大学大学院の魅力

本大学院の哲学専攻は60年の歴史を誇ります。この伝統ある学問分野において教鞭をとられている先生方と出会い、西洋哲学の面白さと奥深さを知ることができました。