学生の声(国際日本学インスティテュート)

KAHLOW Luise(カーロ ルイーゼ)さん

ルイーゼさん

人文科学研究科 日本文学専攻 国際日本学インスティテュート 修士課程在学中

-研究テーマ-
津和野の鷺舞・芸能との伝承

大学院進学を考えた理由・時期

ドイツでは大学院に進む人が数多くいます。当然のごとく、私も学部を卒業する前から大学院進学を考えていました。高等学校卒業後、フンボルト大学に入学し、日本学を専攻しました。その中でも日本文化、芸能伝承と祭りの研究を進めてきました。卒業後、一旦ベルリンの自由大学院に通ったこともあります。そこでは政治学などを齧ってみました。学部を卒業しても、勉強を続けたい気持ちが元からあり、自由大学の前、すなわち卒業論文を書いた頃に日本での大学院進学を考えました。その理由はもちろん、日本にいると現場研究ができることでした。そして、適切な施設を探すところで、国際日本学インスティテュートに目が引かれました。日本に対しての国際的な視点を得られることがなによりも興味を引かれて、さらに教授についてを調べてみたところ自分の研究と交差することから、決心しました。

学んだ研究内容

研究テーマは「鷺舞」という神事です。初めて鷺舞と出会ったのは、ベルリンのフンボルト大学でした。そこで私は、森鷗外の出身地として知られている津和野を対象にした日本学のゼミに出席しました。このゼミは『津和野 ―― 小京都』と名付けられており、津和野の文化の中から特殊なところを取り上げるという趣旨のものでした。当時の私の副専攻が「音楽学」でしたので、このゼミでの研究にあたり、津和野と音楽のつながりを探してみました。その結果鷺舞という踊りに着目しました。以来私は鷺舞に対し深い関心を抱き、調査研究を続けてきました。

法政大学大学院の魅力

指導教員と深く関わってくることですが、学生としての職分はもちろん本を読むことでしょうが、自分の研究テーマに合わせて研究学会に参加すること、研究旅行をすることなども大事だと信じています。そのために様々な障壁が生じた際、信頼できる先生との相談が重要になってきます。そうした場合、法政の優れた教員・指導教員が学問を超えた相談をし、とても親切に助力してくださっています。 また、チューター制度がとてもよくできています。自分の経験からいえば、この制度がなければ、今これほどは進歩していません。やはり他の人が研究の進歩と日本語の訂正をみたりしてくれると、大きく成長できると思います。 さらに大学院の少人数授業も、我々日本に滞在する留学生にとって重要なものであるといって良いでしょう。なぜなら、やはり外部から入ってくるとまだ友達などがあまりいないことが多いからです。大学院での友達が増えると勉強が楽しくなり、研究を話題にすることによっても自分の研究が進むのです。法政大学大学院なら、研究室など、授業以外でも同級生との交流ができる場所があります。

大学院で身についたこと

フンボルト大学ではまず、日本語の文献を正確に理解できるということから始まりでした。自分で理論を考えるというより、きちんとした基礎知識と方法を学んできました。法政大学大学院ではその基礎に基づいて、次の段階のことが身に付きます。具体的に言えば、自分の理論を立て、人の前で話し、議論ができるようになりました。また、留学生の経験かもしれないですが、やはり我慢強くなってきました。日本語は母語ではないので言うまでもなく、分からないことがあったり、話がうまく通じなかったり、あるいはそうしたことが原因で人の輪に入れなかったりする。そういう時はがっかりしないように、ものごとに負けないように自分を励ますのが大事になってきます。頑張れば、大学院に通い続けているうちに、周りの人たちも 自分の存在に段々気がつき、親しくなってくるし、慣れてくるので、最初は辛くても、粘れば必ず日本での生活が楽しくなるのです。

将来の夢

将来は日本と関係ある仕事をしたいです。学問をそのまま続けて博士後期課程まで行くか、就職活動をするか、まだ決めていませんが、そのうち定まってくるに違いないでしょう。就職するなら、出版社や新聞、メディア系の仕事が第一志望ですが、観光関連の仕事も考えられます。あるいは、教師も視野に入れていますが、その場合、日本でドイツ語の教師か、ドイツで日本語の教師を目指すというようになるでしょう。好きで居られる仕事が何よりも大切だと思います。結局どんな形をとるかは、時局に任せます。

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Lu Ruigao(ル ルイガオ)さん

ルイガオさん

人文科学研究科  日本文学専攻 国際日本学インスティテュート 修士課程2013年度修了

-研究テーマ-
中国ネット右翼についての研究

大学院進学を考えた理由・時期

中国の大学では日本語を4年間勉強して、日本社会や文化に大変興味を持ち始めました。近年中日関係がかなり緊張しているので、中日友好に力を尽きたいという思いを抱えながら、大学院進学を決めた。

学んでいる研究内容

ゼミでは日本のサブカルチャーについて学んでいる。インターネット、漫画、アニメなどに魅了され日本留学を決めた外国人留学生が多くいるので、サブカルチャーは魅力溢れている日本文化の一つであると思われる。その中に、私がサブカルチャーの副産物であるネット右翼について研究を進んでいる。例えば、中国では、文化的には日本のサブカルチャーを愛しながら、政治的には反日の態度を示す人々がいるが、それらの心理や実態を解明するために努力を払っている。

法政大学大学院の魅力

法政大学大学院の魅力は、自分が興味を持つ分野に自由に研究できるところだと思う。私が今研究しているテーマはかなり敏感的な課題だと思うが、大学院で憚らなく研究し、先生や先輩たちに指導と意見を多く頂くことができ、すごく幸運だと思っている。

大学院で身についたこと

学問についての知識は無論、大学院での勉強のおかげで、物事の見方が変わった。特に一つの問題に対し、弁証法的に考えてから結論に至ることが、私にとって一番の収穫だと思う。

将来の夢

私が研究しているテーマは社会学に関するものなので、他の学問と違い、社会に溶け込まなければならない。従って、私は中日交流に関わる仕事を勤め、人々の考え方を深く理解してから、機会があればまた大学に戻り、研究を続けようとしている。

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平島 朱美(ヒラシマ アケミ)さん

平島さん

人文科学研究科  史学専攻 国際日本学インスティテュート 修士課程在学中

-研究テーマ-
「日本のコミュニティにおける獅子舞伝承の今日的意義」

大学院進学を考えた理由・時期

初等教育における教師を長く務め、退職しました。教育の現場は現在の社会状況を色濃く反映しており、子ども達の在り方について多くの課題を感じ問題意識をもちました。日本の社会や経済、文化、日本人の生き方について、広い視野をもってより深く考えてみたいと思い進学を決意しました。

学んでいる研究内容

民俗芸能を伝承していこうとする姿の中には、自然を敬い、恐れ、自然とともに生きてきた日本人の生活や考え方、歴史などがうかがえます。邪気を祓い幸福や安全をもたらす神の使いとしての獅子舞を伝承する人々の姿を通して、現代に生きる人々にとっての意義とコミュニティのあり方について調査研究しています。

法政大学大学院の魅力

多様な国籍の先生方や学生たちがいることです。異なる眼差しから見た日本の姿について意見交換が出来て、有意義な学究生活を送っています。

大学院で身についたこと

ある事象の中から、価値あるものを見出し、言葉で整理し、世に出す力が身につけたいと感じています。私の専門であった教育の世界とつながる内容です。

将来の夢

誰もが幸福を感じ、元気で溌剌とした地元・地域をつくるために力を注ぎたい、周りから(海外からも)人が集まってきて、地元も豊かになるような、双方向の交流を通して、自己有用感が育まれるような場を創りたいと考えています。

現在の仕事内容

都内で小学校教師を昨年まで務めていました。現在は地元の公民館等で、教育的活動に関するボランティアを時々しています。

仕事と研究の両立について

今は、研究に差し支えない範囲で仕事をすることにしており研究に重きをおいています。しかし、研究してきた内容を随時地元に還元するようにしています。将来は地元の役に立ちたいと考えています。現役の教師時代は担任をしながら研究活動も行っていました。研究したことが実践の質を高めることにつながったし、実践の分析により研究内容も豊かになりました。仕事と研究は車の両輪であり、互いに補い合う関係であると認識しています。この考えは今でも変わっていません。

学費について

学生としては安ければ安いほど助かりますが、法政は他校と比べて良心的設定だと思います。希望者は奨学金の申し込みも出来ますし。私は自分の貯金から捻出しています。