教員紹介

大中 一彌

教授 OONAKA Kazuya

教員紹介

こんな研究をしています

学問分野:政治学、政治思想
地域:フランス語圏
主な関心:ことばや文化と政治の関係に興味がある。
キーワード:シティズンシップ、ヨーロッパ、社会統合、グローバル化、移民
 

こんな成果を挙げています

  • 「黄色いベスト運動 ― あるいは21世紀における多数派の民衆と政治」『対抗言論』法政大学出版局、2019年、254-289頁。
  • 杉田孝夫・中村孝文編『市民社会』第八章 現代フランスの「スカーフ問題」における市民社会と国家  199-222頁  おうふう  2016年。
  • 「移民社会の論じ方 -ジェラール・ノワリエルにおける記憶と歴史-」『思想』  岩波書店  1096, 171-187頁  2015年。
  • 『フランスという坩堝』  ジェラール・ノワリエル  法政大学出版局  2015年(翻訳) ※授業で取り上げる予定です。
  • 細井保編著『20世紀の思想経験』「自発的隷従とは何か ラ・ボエシー『反一者論(コントラン)』をめぐって」  32-73頁  2013年。
  • “Anti-Humanism as the Objectifying logic of Politics: A Pascalian Detour to Reread Althusser”『異文化』 16, 73-92頁, 2015年。

ほかに、こんなジャンルに関心をもっています

  • Twitter 熟議のためのメディアとしてはほぼ機能せず、むしろフェイク・ニュースを拡散させたり、イデオロギー対立を激化させたり、考えの足りない人間(専門外について発言する研究者を含む)のおもいつきが大量の「いいね」をもらっていたりするため、良貨は悪貨に駆逐されるの感が否めないが、とにかく速いという点では、間違った情報を含めて一番速い。学術論文や、大学図書館にある古い書物をゆっくりと読む必要性を思い起こさせてくれる面でも、反面教師的な意義がある。

こんな授業を行なっています

担当科目:多言語社会論A・B
基本姿勢:
①自分とは異なるものの考え方や文化に接する機会を提供することで、自分のなかにある文化的偏見や無知に気づく機会を提供する。そして、そうした偏見や無知をすぐに正そうとするよりは、そもそもどのような環境や仕組みがあるために、偏見や無知が発生してくるのかを学問的に理解しようとする態度を養う。
②語学や思想史、外国事情などの専門知識・スキルの伝達も重視しています。

学会や社会でこんな活動をしています

  • 「『「現代日本の思想』を再読する」 パリ日本文化会館客員教授招聘による講演  2015年。
  •  La philosophie, médiation entre les "corps de civilisation" ?  高等師範学校での講演・討論会(パリ日本文化会館客員教授招聘による)  2015年。
  • 法政大学出版局の理事長を現在つとめ、学術出版の困難さと意義を感じています。