教員紹介

和泉 順子

准教授 IZUMI Michiko

教員紹介

こんな研究をしています

情報通信技術は今や社会基盤の一つとして普及発展しています。しかし技術は、時代や社会動向に依存して技術的な開発・設計の方向性が変わり、問題意識や倫理的視点もまた変わってきます。以前は問題にならなかったものが今は大問題になったり、優れた技術でも普及しなかったりするのは何故なのか、仮想世界の情報が現実世界に大きな影響を与えるようになった今、情報はどのように保護や制御される必要があるのか、情報セキュリティの観点からも国際社会との連携や協調を含め研究を続けています。

 

こんな成果を挙げています

- 和泉 順子,櫻井 茂明,中村 文隆,『情報システム概論』, サイエンス社, 2018.
- 和泉 順子, 「プローブ情報システムにおける ID およびプライバシ問題の現状と考 察」, 情報学研究第 4 号, 獨協 大学情報学研究所, 2015. − 和泉 順子,「第 20 回 ITS 世界会議参加報告」, 日本ソフトウェア科学会論文誌「コン ピュータソフトウェア」,Vol31, No.2, pp.33-37, 2014.
- 笹川 喬介、和泉 順子, 「誹謗中傷問題のインターネットによる影響に関する考察」, 情報処理学会 第 61 回 電子化知的財産・社会基盤研究会(EIP)・第 156 回 DPS・第 89 回 GN 合同研究発表会, No. 27, pp.1-6, 2013.
- M. SATO, M. IZUMI, H. ITO, K.UEHARA, J.MURAI, “Criteria for Privacy and Integrity Protection in Probe Vehicle Systems”, the 2011 ITS World Congress, Oct. 2011.
- M. SATO, R. SHIGETOMI, M. IZUMI, K.UEHARA, J.MURAI, “Anonymous Authentication Scheme Considering Privacy For Probe Data Collection”, the 2011 ITS World Congress, Oct. 2011.

ほかに、こんなジャンルに関心をもっています

インターネット上を流通する情報として個人情報やプライバシに関わる保護技術、国際標準、各国の動向などの研究調査などに携わっていました。これに関連して、地理位置情報分野として、車両の情報化や自動運転にも関わる ITS(高度道路交通システム)分野の研究開発やシステムの普及促進、災害時における道路行政やプライバシ情報などの国際連携や関連法規動向にも関心を持っています。
また、2018年10月から2019年7月まで電子行政の先駆けとして知られるエストニアで在外研究を行い, e-Government とそれを支える基盤技術 としての X-Tee,あるいは eID の関連技術とその利用に関する調査研究にも携わっています。
 

 

こんな授業を行なっています

多文化ネットワーク論A/Bの授業で、知っておくべき計算機科学及びネットワーク技術の用語や基礎を確認します。その上で、関連分野の最新動向技術を紹介しながら、情報科学分野の技術が広く社会で使われるようになるために、どのような準備が必要なのか、何が問題でどのような解決方法が考えられるかを議論します。一方的に提示するのではなく、議論を通じて、今何が問題なのか、 今後何が必要になるのかを自ら考えるための授業を行なっています。

学会や社会でこんな活動をしています

経済産業省基準認証研究開発事業「プローブ情報システムの匿名性・セキュリティ評価基準などに関する標準化」など、他大学・組織との共同または委託研究で情報技術の国際標準化にも取り組んでおり、関連研究を続けています。
学生時代から WIDE プロジェクトにも携わっています。また 2018 年にエストニア工科大学へ在外研究に行くまで約 10 年間日本ソフトウェア科学会の論文編集委員を続けた他、関連する研究会の実行委員・プログラム委員なども務めていました。