総長の仕事

大学によって、総長の機能は異なりますが、法政大学の場合、総長は、法政大学の学長と、学校法人法政大学の理事長を兼ねています。教育研究方針や学部・大学院を統括する学長と、学校法人を統括し代表する理事長が、ひとりの中で共存しています。そこで総長は、理事長としては毎週開催される常務理事会の議長、毎月1回から複数回開催される(卒業生理事を含む)理事会の議長をつとめ、学長としては隔週で開催される学部長会議の議長、月一回付属校校長と開催する学校長会議の議長も担います。そして4人の副学長たちとも情報交換をします。

しかしひとりですべてをおこなうわけではありません。学内各部署を分担統括している4人の常務理事、付属校と職員組織を統括する2人の学内理事、4人の卒業生理事、3人の監事、5つの部を統括している5人の統括本部長、そして総長や理事の活動全般を支援する総長室長と総長室職員、その協働のもとで働いています。本学では現在、総長と総長室長が女性教員です。

2015年度現在は長期ビジョン(HOSEI2030)の策定中ですので、その策定委員会や、ブランディング戦略会議にも出席します。

さらに、総長は卒業生組織である一般社団法人「法政大学校友会」の名誉会長でもあるので、校友会の総会や集まりに参加し、また、学生の保護者で組織する「法政大学後援会」の集まりなどにもたびたび出席します。これらも一年を通して定期的な出席がほぼ決まっています。

総長としての学外の仕事もあります。大学基準協会や日本私立大学連盟など、大学間の相互協力で大学の質や権威、自由を高めるための団体で、理事の役割を担っています。
これら学内外の会議実施前には打ち合せもおこなわれます。このようなルーティーンの仕事の中で改革や新たな企画を進めるには、もちろん勉強も欠かせませんので、そのための知識・情報獲得や準備の過程があります。さまざまな方との面談も、そのあいまに入ります。

また、もろもろの学内のパンフ、文書類への寄稿、催し物の挨拶原稿の執筆があります。卒業式や入学式の式辞、ビデオメッセージの原稿も自分で書きます。この総長日誌の執筆、雑誌などの依頼原稿、そして総長というより研究者、大学教員としての論文、本の執筆、そして大学院生たちの論文の添削とコメントなども日常の仕事です。

以上が、総長日誌には「書かれていない」日常です。
総長日誌は、「これら以外の」さまざまな活動を書いている、というわけです。