東日本大震災を振り返って

被災地支援

東日本大震災を振り返って

被災学生への授業料減免措置を実施

学費の減免措置

本学では、今回の災害により災害救助法が適用された地域で被災した在学生の就学継続を支援するために、被災状況に応じて学費の減免措置(家屋全壊の場合は全額免除、半壊では半額免除、一部損壊などは被害状況により判断)を行っています。また本年度入学の被災学生に対しても、入学金免除と在学中の被災学生と同様の授業料減免措置を実施しました。

その他奨学金

そのほかにも全般的な経済支援策の一つとして奨学金制度を整備していますので、詳しくは本誌10ページからの「法政大学 独自の奨学金制度」をご覧ください。

学生支援募金・被災地への義援金についてのご報告

法政大学東日本大震災義援金

東日本大震災で被災された方を支援するため、本学でも教職員、卒業生、在学生および在学生保護者、その他一般の方に向けて、本学ウェブサイトなどを通じて義援金募金を呼びかけました。

この義援金の受付は2011年6月30日をもって終了しましたが、総額394万8136円を集めることができました。集まった募金は、法政大学からの義援金として日本赤十字社を通じて、すでに被災地へと送られました。

2011年4月1日に千鳥ケ淵で行った募金活動の様子

法政大学東日本大震災被災学生支援募金

さらに現在、本学では在学生への就学継続支援を目的として「東日本大震災被災学生支援募金」を行っています。お預かりした募金は学生センター厚生課を通じ、2012年度に被災学生への特別措置「緊急支援奨学金」として給付されます。

こちらの募金では、当初、募集期間を2011年6月30日までとしていましたが、震災の重大な影響を考慮して2012年3月31日まで延長することとなりました。募金方法については以下のページをご覧ください。

「東日本大震災復興支援本部」を立ち上げ

東日本大震災復興支援本部

本学では長期的な視点で被災地支援を行うために、全学的な組織として総長室に事務局を置き、総長を本部長とする「東日本大震災復興支援本部」を立ち上げました。

主に

  1. 教職員による支援活動や、ボランティアセンターを通じた学生の支援活動に関する情報収集
  2. 本学の支援活動を、学内外へ積極的に情報発信
  3. 現地のニーズ調査や支援方法について、必要に応じた学内調整
  4. 大学として、復興支援活動へのサポートを行う

などの活動をしています。

法政大学東日本大震災復興支援研究助成金

また同本部では、総合大学である本学の知を社会に還元する試みの一つとして、被災地復興支援に活用が期待できる学内の学術的研究課題に助成金を拠出する「法政大学東日本大震災復興支援研究助成金」を設置しました。2011年度から3年間を目途に、毎年研究課題を募集・選定し、優れた研究課題に助成金を支給します。

学生・教職員による被災地支援

学生にボランティア活動の機会を提供するために、2009年に設立された「ボランティアセンター」では、各キャンパスに東日本大震災学生サポート隊を組織。学生に被災地ボランティア情報を提供するだけでなく、大学独自のプログラムで多くの学生が現地に赴き、ガレキの撤去や家財の移動、写真の洗浄・保存、子どもたちの遊び相手などのボランティアに参加しました。

震災直後は、学生へ無計画に被災地に向かわないよう自制を呼びかけましたが、現地のボランティア受入態勢が整った4月以降は、積極的にボランティアの情報を学生に提供しており、被災地ボランティアマニュアルの作成・配布や事前研修等も実施しています。

教職員や各部署単位でも、被災地の復興支援に関するシンポジウムやチャリティー講座、ボランティア活動などを企画・実施するなど、積極的に活動を展開しています。また地域研究や地域活性化研究を通して、被災地となった地域と教育・研究上密接な関係を築いてきた学部・研究科や研究所も多く、これまで培ってきた研究成果をこうした地域に還元すべく、各々が復興支援活動などに取り組んでいます。

その一つである現代福祉学部では、修了者に単位が付与される社会教育プログラム「遠野プログラム」を実施。津波被害を受けた沿岸地域の後方支援拠点となっている遠野を訪れ、ボランティアを実施しながら、その現状を学びました。