お知らせ

キャリアアドバイザー通信「非言語コミュニケーション」

  • 2020年06月03日
お知らせ

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う措置として、大学への入構が禁止となり、思い描いていたような新たな学生生活がスタートできない状況となってしまったことを、とても残念に思います。学生の皆さんは、いつもの日常が奪われ、不安な気持ちになり戸惑うことが多かったのではないかと心配しております。

オンライン授業では、これまでとは違うコミュニケーションの取り方に違和感があったと思います。目線が合わない、上半身、または顔の表情のみの会話では、言葉だけでは伝わりにくい、意思疎通に限界があるように感じた方も多いのではないでしょうか。皆さんはいかがですか?今回は私たちが普段用いている言葉以外のコミュニケーションについてお伝えしたいと思います。
 

私たちは、毎日人と関わっていますが、言葉以外のコミュニケーションとして、非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)があります。具体的には、顔の表情顔色視線身振り、手振り、体の姿勢、相手との物理的な距離の置き方などです。

「メラビアンの法則」というキーワードを耳にしたことがありますか?非言語コミュニケーションの重要性を説く法則です。

 

言語情報は7%   「話の内容」

聴覚情報が38%  「口調、話の早さなど」

視覚情報が55%  「見た目、表情、動作」

 

上記の数字から、「話の内容よりも見た目の印象が大事」ということがわかります。

極端な例ですが、身なりが整ってなく清潔ではない人が、いくら革新的で先進的なアイディアを話しても、好意的に受け止めてもらうことは難しい場合があります。

言語情報と聴覚情報、視覚情報に矛盾があると、情報を受け取る人は混乱してしまいます。この法則は、表情や見た目の情報を優先するという結果となっていますが、できるならば、この矛盾を発生させないこと、そして3つの情報が揃えば、より伝わりやすくなります。

 

非言語コミュニケーションは言語以上に情報を伝える力があります。

例えばよく使われるVサイン」です。手のひらを相手に向けての「Vサイン」なら構わないのですが、オーストラリアやイギリスで手の甲を相手に向けてVサインを作ってしまうとアメリカで中指を立てるのと同様に相手を侮辱するものになってしまうそうです。向き一つで全く意味が違ってきますよね。その国の習慣、背景、文化なども深く関係しているため、その違いについての知識があると、誤解や悪い印象を与えずに意思疎通ができ、楽しさも倍増すると思います。

 

人と人とのコミュニケーションは日常の人との関わりのなかで、欠かせないものとなっています。ご自身の家族、友人との人間関係、アルバイト、また就職活動の面接、いろいろな場面で、思いが伝わるように非言語的要素をすこし意識して話してみてはいかがでしょう。

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