トピックス(2019年度以前)

「上手な叱られ方」(キャリアアドバイザー通信)

  • 2019年12月06日
トピックス(2019年度以前)

 あっという間に季節が変わり、今はコートやマフラーが必要になってきましたね。秋学期も終盤に差し掛かりましたが、充実した学生生活を送っていらっしゃいますか。
 日々の講義以外に、実習や調査、アルバイト、インターンシップなど学外での活動が多くなり、楽しかったことより、むしろ、「辛かった」「悲しかった」など、負の感情を抱くようなこともたくさんあったと思います。時には、仕事で関わった人に注意された、お客様に怒鳴られた、あるいは、気づかなかったこと・良かれと思ってやっていたことを叱られ、「心が折れる」、「しばらく立ち直れない」経験をした方もいらっしゃったことでしょう。「失敗があってこそ学べるチャンス!」などといわれても、やはり失敗は痛い…。 
 最近、インターンシップ中の学生から「叱られてしまい、どうしたらよいのかわからない。」との相談を受けました。どんなことを叱られたのか?どのようなことを要求されていたのか?今後はどうするのか?尋ねてみましたが、落ち込み過ぎていた学生達は肝心なところを答えられませんでした。今までうまくやってきたつもりだったので、叱られた事実ばかりにフォーカスしてしまったようです。
 そこで、前置きが長くなりましたが、今回は『上手な叱られ方~上司や先輩などに叱られても、そのためにれない心を作る方法』をお伝えしたいと思います。

◆叱られた…その瞬間が大事!注意している人はあなたのその時の態度を見ています。
 おどおどしない。しっかり口を結ぶ(歯を食いしばってもよいが、ひねったり膨れたりしない。)心臓がバクバクしても呼吸を整え我慢。その人の顔をきちんと見る、目をそらさない(ガンつけたり睨んだりしない)。笑ってごまかさない。(つい涙が出てしまうかもしれない場面だけれど、ここでは我慢して泣かないように努める。) 叱られたこと(内容)に耳を傾ける。メールで指摘された時は落ち着いて文章を読み、きちんと納得できるまで何回も読み、肯定的に理解する。
-----まずはここまでが大事!修羅場ともいえるでしょう。そして必ず返事をし、注意されたことに反応する事です。「しーん」という空気感はアウトです。

◆叱られたあと…「申し訳ありませんでした。」と謝ることが何より大事!言い訳はしない。(誤解されている場合は後から説明する。)注意されたらその点を直せば仕事がスムーズにいくという理屈から、叱られても萎縮せず、どのような意図なのか、なぜ失敗してしまったのかを考えて「二度と同じ失敗しない!」と誓うことが大事。(それが反省というものです。)
-----叱られるのは当たり前、ミスのない人はいないし、叱られたことを気に病む必要はありません。「仕事のやり方を注意されたのであって、自分の人格まで否定されたわけではない。」と考えましょう。働く現場によっては危険なこともあり、一瞬の判断では命取りになるようなことも起こりかねません。自分が成長するためのアドバイス…と受け止め必要以上に落ち込まない強い心つくりのトレーニングをしましょう。

 強い心をつくる!!切り替えは難しいけれど、若いという特権を逆手に、いつもフレッシュな気持ちでいることを心がけ、何か一つ目標をクリアできたら自分を褒めてあげましょう。挨拶の仕方やメールの送り方で気の利いた文面ができた、電話の受け答えがスムーズにできた…など、小さな経験から自信をつけることが何よりの栄養となります。今年も締めくくりの時期となりました。来年は子年、新しい十二支の始まりです。新鮮な気持ちで2020年を迎えましょう。

グングン