今を大切に(キャリアアドバイザー通信)

2016年11月30日

 今年も残すところ1ヶ月あまりとなりました。皆様にとって今年はどんな1年でしたか?
ゼミやサークル、アルバイトに没頭したり、就職活動、ボランティアに明け暮れたりと忙しく大学生活を過ごした方が多いのではないでしょうか。

 毎年、秋に行われている1年生面談がもうすぐ終わろうとしています。10月3日から始まりこれまでにおよそ200名の方々と面談を行ってきました。2年生で選択しなければいけない領域(ゼミ)やその他の授業についての相談が多いですが、就職や進路について真剣な話になることも少なくありません。けれども多くの1年生が自分の進むべき進路がはっきりしていないことに、これではいけないと感じています。また、友人や先輩が何かに一生懸命、取り組んでいる姿をキラキラしている、羨ましいと感じているようです。それは1年生に限ったことではありません。自分のやりたいことを見つけて、着実にそれに向かって近づきたいという気持ちがそこから伝わってきます。しかし、残念ながら進むべき道は、一筋の光が射すように自然と見えてくるものではないようです。進むべき道を見つけたとしても紆余曲折があり、そこには苦労や葛藤があります。キラキラ見える人もその陰には悩みがあったり不安を感じたりしているのではないでしょうか。

 皆さんは大学生としてキャリアデザイン学部で学んでいます。それだけでも充分に取り組むべきものを持っています。この授業は面白い、あの授業は面白くないということを聞くことがありますが、どうして自分がそう感じるのか考えたことがありますか?授業以外のサークル、アルバイト、ボランティアなど今、取り組んでいることにどれだけ一生懸命向き合っているでしょうか?今、何かに一生懸命、取り組むことで工夫したり悩んだり考えたりすることがあると思います。一見、自分の将来には関係のないことに見えても、そこで感じたり考えたりしたことは必ずこれからの自分につながっていくはずです。

 最近、尾瀬近くのある村にお住まいの78歳の女性の方のお話を聞く機会がありました。
美容師に本当はなりたかったというおばあちゃまは20歳で両親に決められた男性と結婚し農家の嫁として4人の娘さんを育てられました。農業だけでは生計が立たず食堂を営み、娘さんと共に旅館を経営する名物女将となった今でも毎日、旅館の台所に立っています。
人生を自分の思いのままに生きることはできなかったかもしれませんが、その時、その時をひたむきに力強く生きてこられたお話とその姿は活き活きとしていらっしゃいました。

 人は自分にとって居心地の良い場所を探しがちです。けれども自分の行動や努力、試行錯誤の結果、いつの間にかそこが他には変えがたい場所になっていたということもあるのではないでしょうか。今、この時を大事にしたいですね。

キャリアアドバイザー  ルーチェ