トピックス(2019年度以前)

ひと夏の経験を振り返る(キャリアアドバイザー通信)

  • 2016年10月05日
トピックス(2019年度以前)

 秋学期が始まって早、半月がすぎました。夏休み中はしんと静まり返っていた校舎も、学生たちの活気で溢れています。久しぶりに会う友人に夏休み中の出来事を報告する姿をあちらこちらで目にしました。サークルに、ゼミ活動に、アルバイトにと充実した1か月半を過ごした人もいれば、思うようにいかない1か月半を過ごした人もいることでしょう。その経験を活かせるよう振り返ってみませんか。楽しい夏休みを過ごした人、苦い経験をした人、特になにもしないまま夏休みを終えてしまったと感じている人、それぞれだと思いますが、共通して言えることは今年の夏休みは1度きりしかないということです。それぞれの学年の夏休みにはその学年ならではの意味があると思います。しかし、過ぎた夏休みはもう戻ってきません。その貴重な夏休みを以下のような視点で考えてみてはいかがでしょうか。

  ①夏休み中に自分の周囲で起こったこと、経験したことは何か
  ②それを自分はどういう風に感じたのか
  ③何故自分はそう感じたのか
  ④感じたことを整理してみて、新たに気づいたことは何か

 楽しかった思い出をただ“楽しかった”という感情だけのままにしておくことは非常に勿体ないことです。その“楽しかった”と感じた自分を深く考えることで、「私ってこういうことが好きなんだ」、「私、こういうことにやりがいを感じるのかもしれない」、「私のこういうところって良いところかも」など見えてくることがあります。失敗したと感じる思い出も同様です。マイナスの出来事には、つい目を逸らしたくなってしまいますが、何故失敗したと思うのか、その原因と思われるものは何か、その時の自分の感情はどうだったのかを考えてみることをお勧めします。何かをしたかったのに達成できなかった原因やその時の感情を深く考えていくと、自分に足りなかったものが見えてきませんか。今後同じような場面でどのように行動すればよいのか、前向きに考えられると思います。こういった振り返る作業を習慣化しておくことは、経験を経験値として自分に蓄積し、自分のひきだしを多くするだけでなく、より自分の本質を知ることに繋がります。

 私たちキャリアアドバイザーは、そういった感情や考え方の振り返りを一緒に行い、一人では感じられなかった新たな気づきを一緒に探っていくことも相談の中で行っています。一生に一度しかない貴重な時間、貴重な体験をぜひ振り返ってみてください。そして、新たな何かを自分の中に発見することができたら、今後の自分の人生に活かすことができるのではないでしょうか。


キャリアアドバイザー ベリー