2017年度第13回デジタルコンテンツ・コンテスト

静止画部門・佳作 Shibuya Rebooting

2017年度第13回デジタルコンテンツ・コンテスト
氏名  研究科・学部  専攻・学科  学年 
松下 龍之介 情報科学部 ディジタルメディア学科 4
  • 使用ソフト
    maya2015,Photoshop CC 2015
    AfterEffects CC 2014
  • 開発・制作・動作環境等
    windows8.1

 

作品要旨

Rebootとは連続性を捨て、新たに一から仕切り直すこと。現在の渋谷も日本の歴史という連続性の中で完成されたものです。この歴史が海外の建築様式により影響されていたという想像のもと渋谷を再構成しました。特色である道路や線路などの多層構造をのこしつつsibuya109やヒカリエを彷彿させる建物に海外の建築様式を取り入れました。一方で道路、看板を現実に近くすることで「どこかでみた、でもどこか違う街」となることを意識しています。

(アピール点)
現在の渋谷の風景の要素を分析、理解して再構築しました。その際建物だけでなく柵や電柱にいたるまでゴシック建築、スターリン様式など海外の建築様式を取り入れました。テクスチャは一部フリー素材を加工したものを使いましたが、モデリングはすべて自分で一から考えデザインしました。静止画としての情報量を高めることを考え、細部のモデリングにまでこだわっています。

講評

「Shibuya Rebooting」は,道路と高架線路が交錯する渋谷の街並みをゴシック様式とスターリン様式の建築で再構成したファンタジー作品である。 ゴシック建築の特長であるフライングバットレスとポインテッドアーチや,スターリン様式の特長である装飾的で大規模な建物の外観がうまくコラージュされている。 映画「バットマン」(特に1989年のティム・バートン監督版)のゴッサムシティーの雰囲気に類似するように見えるし,ポップな車(電気自動車?) と建築が対比する雰囲気は映画「ブレードランナー」(1982年)に類似するようにも見える。 かつて見た,しかし,どこにもないであろう不思議な街並みが渋谷の道路標識とともに描かれている。 (安藤)