さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」 東京本店千秋楽-琵琶湖疏水-
-過去・現在・未来-

さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」東京本店千秋楽

さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」東京本店千秋楽
‐琵琶湖疏水‐過去・現在・未来‐
常任店長 えねるぎぃっ亭南駄老

 あなたは哲学の道を歩いたことがありますか?哲学の道の魅力はどこにあるのでしょう?
 この単純な問いにあなたは答えられますか?むろん多様な答えがあるでしょう。でも世界に二つとない特徴が哲学の道にはあり、それが哲学の道の魅力になっていると哲学の道を歩きながら言われてみれば、多くの人がそれを納得してくれるでしょう。その特徴とは哲学の道は「山肌を縫う恐ろしいほど静かな流れに沿った小道」であることです。
 言われてみなければわからないほど、哲学の道は自然に溶け込んだ道です。でもそれは明らかに人工的なものです。何故って? 山肌を流れる水は下へと向かう流れであるはずだからです。静かに流れるはずがありません。意識してそのように作った流れは、世界中を見ても京都のこの流れだけでしょう。
 何故そのような流れを作ったのでしょう。哲学の道に流れる水は琵琶湖疏水の一部です。琵琶湖疏水は今から百三十年ほど前の、京都における大事業でした。そして琵琶湖疏水の主要な目的を達成するために、哲学の道にある不思議な水の流れが作り出されたのです。
 その主要な目的は、これから大切になる素晴らしく未来を見通したものでした。地域の自然エネルギーで地域の産業革命を達成し、地域の復興を図るというものだったのです。
 琵琶湖疏水を企画し、実行にまでもっていった人物は、京都第三代府知事の北垣国道でした。北垣の考えは、彼自身が書き下ろした文章を繋ぎ合わせれば、明確に浮かび上がってきます。彼自身書き下ろしたものには、「琵琶湖疏水起工趣意書」と、彼の日記集である「塵海」とがあります。それを読めば彼の考え方が生き生きと現代によみがえり、未来を考える現代人の指針としてその姿を現します。
 今回は京都市に現在残っている疏水の全体像を知り、また起工趣意書と塵海から琵琶湖疏水のもともとの姿を考え、そしてそれがどのように未来社会の指針となっているのか、未来を拓く地域自然エネルギー産業革命としての琵琶湖疏水を浮かび上がらせたらと思っています。
 今回のえねるぎぃっ亭は、2011年12月から続いた、法政大学自然科学センター主催のエネルギーに特化したサイエンスカフェの六周年記念であり、また同センター主催の最後の回となります。えねるぎぃっ亭は4月から京都に本店を移し、活動を続けてまいります。同様なサイエンスカフェを京都で続けると同時に、琵琶湖疏水の未来社会に向けた意味を発信していきたいと考えています。そのような展望も含めて、東京本店の千秋楽を、来客の皆様と祝いたいと思っております。お誘いあわせの上、どうかお気軽にご来店ください。
 えねるぎぃっ亭は今回を持ちまして自然科学センターから離れ、千年文化を考える会の主催となります。「千年文化」で検索すれば同会のホームページを見ていただけます。

会場 

法政大学 市ヶ谷キャンパス
ボアソナードタワー9階サイエンスルーム

日時

2018年2月24日(土)14:30

主催・お問い合わせ 

法政大学自然科学センター

TEL:03-3264-4142
E-mail:koike@hosei.ac.jp

ホームページ:千年文化を考える会(「千年文化」で検索)

 

 

自然科学センターでは、様々な催しを企画しています。興味のある方はふるって参加してください。