さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」七月営業
―千年文化を支える交通システム―

2016年07月06日

さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」七月営業

    さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」七月営業
      ‐千年文化を支える交通システム‐
      小池康郎  えねるぎぃっ亭南駄老


 今回のタイトルを見て、何だ何だばかばかしい、と思われる方が多いに違いありません。10年、20年先だって、どうなるかはわからないじゃないか、というわけです。でもね、はっきりとわかっていることがあります。それは現在のガソリンで走っている自動車は、間違いなく千年後は走っていないことです。何故って?安く手に入る石油はもうないからですよ。たとえ石油があっても庶民に手が届かないほど高価であれば、庶民は自動車を買わないでしょう。

 このタイトルで、すでに話をしてきました。ばかばかしいと思われた皆さんには申し訳ないですが、360人が興味をもって聞いてくださいました。終わった後の懇親会で横に座った年配の方から開口一番「いやぁ、先生、講演おもろかったなぁ」という言葉をかけてもらいました。京都府中小企業団体中央会の総会での講演会での話です。さすが京都です。千年の文化を誇る街です。
日本は千年以上続く文化を誇る国です。現在のことであくせくして疲れ切るより、たまにはこれから続く千年規模のしっかりした文化を考えてもいいでしょう。
 エネルギー源は社会を変えます。産業革命以降の歴史を見ても、それは明らかです。現在の世界では、消費されるエネルギーの80%が、化石燃料をエネルギー源としています。核燃料の貢献はわずか2%。残りは基本的には自然エネルギーです。化石燃料は有限な資源です。人類の長い歴史で見れば、現代社会が異常なのです。
  私が提案している自然エネルギー未来社会は、自然エネルギーをエネルギー源とする社会です。自然エネルギーの大部分は、太陽からのエネルギーの流れの支流と考えられます。地球に降り注ぐ太陽からのエネルギーの流れは、現在人類が化石燃料を燃やして作り出すエネルギーの流れの一万倍あります。この流れの中で生きていけないわけがない。ただ太陽からのエネルギーの流れは、人工的なエネルギーの流れとはっきりした違いがあります。人工的な流れは集中できますが、太陽からの流れは、集中せず、地球全体に広がっているのです。
 そのようなエネルギーに支えられた社会が自然エネルギー未来社会ですが、まだそれは誰も経験したことのない社会です。これから人類の様々な叡智を結集し創造していかなければならないのです。ただ経験上わかっていることもあります。それはエネルギー源が交通手段を大きく変えることです。産業革命初期には石炭が使われました。石炭では鉄道の上を走る蒸気機関車が交通手段を大きく変えました。鉄道を敷くのは無駄だと思っている人は、ぜひこの事実に注目してください。石炭が供給するエネルギーは、石油のそれより密集できませんから、蒸気自動車は試されたが実用化できませんでした。鉄道を走ることは、エネルギー消費を劇的に減少させるのです。そして20世紀の石油時代になって、初めて自動車と飛行機ができました。
 自然エネルギーに支えられる交通システム。今回はそれを考えます。

会場 

法政大学 市ヶ谷キャンパス
ボアソナードタワー9階サイエンスルーム

日時

2016年7月23日(土)14:30~

主催・お問い合わせ 

法政大学自然科学センター

TEL:03-3264-4142
E-mail:koike@hosei.ac.jp

自然科学センターでは、様々な催しを企画しています。興味のある方はふるって参加してください。