さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」五月営業
―化石燃料と近代と未来社会―

2016年05月09日

さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」五月営業

さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」五月営業
―化石燃料と近代と未来社会―
常任店長 えねるぎぃっ亭 南駄老 (小池康郎)

 えねるぎぃっ亭5月営業のお知らせです。
 一般社会人や主婦の方々などの多くのご参加を得、えねるぎぃっ亭ではエネルギー問題を基本から考える活動を4年以上続けてきました。また昨年度は、大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所の皆様のお助けを得て、月に一度ほど、連続して9回、大阪でカフェを開くことが出来ました。ひとえに皆様方のご協力があったからこそと感謝しております。
 活動を続ける中で、私自身エネルギー問題をより深く考えることが出来るようになりました。そして昨年度はサバティカルを得て、十分思考に集中する時間を持てました。そこで私が漠然と考えていたことが、まるで自明のことのように簡単であることに気づきました。
 現代社会は化石燃料に依存する特殊な社会です。それはIEAの統計を調べるとすぐにわかります。どういうことか説明しましょう。世界中にエネルギーの消費現場があります。家庭や学校、工場それに自動車など様々です。それぞれの現場で消費するエネルギーは、石油などのエネルギー源から供給されますが、各エネルギー源の、世界の消費現場での貢献度を見てみますと、石油が40%、石炭と天然ガスがそれぞれ20%、核燃料は僅か2%、残りは再生可能エネルギー(自然エネルギー)です。現代社会はまさに異常なほど、化石燃料に支えられているのです。
 化石燃料によって社会を支えることは、近代社会の覇権の始まり‐産業革命期に始まりました。そして化石燃料が有限である以上、化石燃料に頼った社会は、そのうち終焉する運命にあります。
 化石燃料の終焉に備えて、核が期待されました。でも2%の貢献しかしないのに、その事故の影響たるや化石燃料事故の比ではない。割に合わないでしょう。核が化石燃料の代わりになるなど、およそ空しい夢物語なのです。化石燃料時代の後は、自然エネルギーに支えられる時代でしかありません。
 この考えは自然エネルギー導入加速とは違います。現代社会が特殊社会、化石燃料に頼った、自然エネルギーでは支えきれない社会という認識が必要です。来るべき未来社会‐自然エネルギー未来社会は、自然エネルギーの特性に合わせた、現代とは大きく異なる社会となるでしょう。
 産業革命以前は自然エネルギー社会でした。しかし自然エネルギー未来社会は、産業革命以前の社会とは異なります。自然エネルギー未来社会は、まだ人類が経験したことがない社会なのです。化石燃料時代(未来人は現代をこう呼ぶでしょう)に発展した科学技術を使い、エネルギーとしては太陽からのエネルギーの流れを利用した社会となるでしょう。自然エネルギーはほとんどが太陽エネルギーが形を変えたものであるからです。太陽エネルギーの流れを意識することが大切になります。恐らく日本古来の考え方が、自然エネルギー社会の導き手になるでしょう。ちょうど化石燃料を産業革命期に使い始めた西欧近代主義が、時代の導き手であったように。近代が終焉し新しい時代が待っているのです。
 今回はこのような話を展開し、今後の自然エネルギー未来社会建設の足掛かりとしたいと思います。多くの方のご参加をお待ちします。ご常連の皆様、一見様、話題に興味をお持ちの方、皆様大歓迎です。

会場 

法政大学 市ヶ谷キャンパス
ボアソナードタワー9階サイエンスルーム

日時

2016年5月21日(土)14:30~

主催・お問い合わせ 

法政大学自然科学センター

TEL:03-3264-4142
E-mail:koike@hosei.ac.jp

自然科学センターでは、様々な催しを企画しています。興味のある方はふるって参加してください。