さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」三月営業‐エネルギーと文化‐

2015年03月14日

さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」三月営業

さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」三月営業
‐エネルギーと文化‐
常任店長 えねるぎぃっ亭 南駄老


 残酷な福島原発事故から4年がたちました。そしてその年に開店したサイエンスカフェ「えねるぎぃっ亭」は3年3か月を迎えます。
 来客の皆様とともにエネルギーについて考え続けた年月でした。エネルギーの様々なニュースが飛び交う中、エネルギーを真剣に考えようと、多くの来客の皆様もこの活動に参加してくれました。「えねるぎぃっ亭」には二つの基本姿勢があります。その一つは最も信頼出来る科学法則である「エネルギー保存則」を基に考えること、今一つは国際的に信頼できるエネルギー消費のデータを基に考えること。この二つです。孫子の兵法の基本「敵を知り、己を知らば百戦危うからず」のように、対象であるエネルギーの基本を知り、己のエネルギー消費を知る。それによって戦略を確実なものにしようと思うのです。
 その中で「えねるぎぃっ亭」は一つの結論に至りました。それは「自然エネルギーの中で快適に生きていく社会を建設する」ことです。
 20世紀の初め、人々はふんだんにある石油を利用して快適な社会を築こうという夢を持ちました。その結果出来上がったのが現在の社会です。そしてその社会を基にした文化を我々は享受しています。石油と電気、この二つが今の文化を支えているのです。
 しかし人々は石油や石炭が有限と気づきました。そして代替エネルギーを探し始めました。核エネルギーが一時希望の星のように思えました。しかし現在のエネルギー消費状況を見ると、原発は化石燃料を代替できないことがわかります。「己を知れ」ば、原発推進という発想にどう考えても立ちにくい。
 エネルギー源には二種類しかありません。「資源」と「自然」。資源は化石燃料と核エネルギーだけです。水素もエネルギー源と考える人もいますが、水素はエネルギー源ではない。エネルギーを貯めるものです。このような誤解を解くことも、エネルギー(敵)を知る基本です。資源は有限だが、自然は広大かつ無限です。しかし石油と電気をガンガン使うことで成り立っている今の社会を、自然エネルギーがそのまま支えてくれると思うのは間違いです。
 我々は今20世紀初頭の人々と同じ位置に立っている。石油よりもずっとふんだんにある自然エネルギーを使って、どのような快適な未来社会を築きあげていくのか。石油という液体燃料ではなく、自然エネルギーという、主として太陽からの贈り物を使って、どのような社会を築きあげていくのか? そのような文化の在り方が問われています。エネルギーは社会と文化を支えます。自然エネルギーが支える社会と文化は、現在のものとは異なっている。そのことを今回考えていきたいと思います。
 大阪ガスに「エネルギー・文化研究所」があります。その協力を得て、「えねるぎぃっ亭」は大阪でも活動できることになりました。「サイエンスカフェ二都物語」の始まりです。そしてその流れを全国に広めたい、そのように私どもは考えています。「エネルギーと文化」‐今年のテーマです。 

会場 

 法政大学 市ヶ谷キャンパス
ボアソナードタワー9階サイエンスルーム

日時  2015年3月29日(日)14:30~
主催・お問い合わせ 

 法政大学自然科学センター

TEL:03-3264-4142
E-mail:koike@hosei.ac.jp

自然科学センターでは、様々な催しを企画しています。興味のある方はふるって参加してください。