さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」十二月営業‐エネルギー第三への道‐

2014年12月04日

さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」十二月営業

さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」十二月営業
‐エネルギー第三の道‐
常任店長 えねるぎぃっ亭 南駄老

サイエンスカフェ「えねるぎぃっ亭」が三周年を迎えます。
 福島原発事故を受け、今後の日本を考えるとき、職業・年齢を問わず、エネルギーを基本からしっかり理解する人が増加しないと危険であると考えてオープンした「えねるぎぃっ亭」です。三年前圧倒的に支持されていた脱原発の流れが、政権の都合により、多くの国民の理解を超えた形で原発再稼働へ。今回衆議院が解散され、アベノミクス解散といわれますが、原発は争点になるやらならないやら。でも争点になったところで、議論は空回り、原発やむなしとする意見と脱原発、二つの意見に折り合いをつけるのは難しそうです。
 二十世紀は石油の時代でした。石油が有限な資源であり、現在のペースで消費を続ければ、どこかで破綻することは皆がすぐにわかります。そこで代替エネルギーという発想が生まれます。代替エネルギーとして天然ガス、シェールガス、原子力・・。これらは引き続き経済成長を続けるために必要であると、特に経済界の人は考えます。そして、未来にわたって代替エネルギーが次々と新しく見つかるだろうと、漠然とした期待を持っているようです。かつて原発事故は起こらないと漠然と期待していたように。否、今もですかネ。
 一方原発はやめないといけないと思う人々もいます。原発をやめて再生可能エネルギーに切り替えることで、現在の生活を守り、緩やかな成長も期待できると。
 さてエネルギーにはエネルギー源が必要です。エネルギー源には二種類しかありません。「資源」と「自然」。言葉遊びみたいですがこの二種類です。つまり「資源からのエネルギー」と「自然からのエネルギー」。石油は前者の代表。原子力も前者です。そして前者は枯渇します。一方後者は森羅万象を動かすエネルギー。その本来のエネルギー源はほとんどが太陽です。太陽は後50億年ほどエネルギーを放出し続けます。
 エネルギーは流れとして考えるのが一番いい。「えねるぎぃっ亭」の主張の一つです。太陽からのエネルギーの流れは森羅万象に生命を吹き込み気象を生みます。資源からのエネルギーの流れは発電所などを源とし、人類が利用します。近年資源からのエネルギーの流れは増え続け、その大きさにして、地球全体での太陽からのエネルギーの流れの、ちょうど一万分の一に達したことが、信頼できるデータから計算できます。
 二十世紀初頭、ライト兄弟、フォード、エジソンたちは、ふんだんな石油を利用し、新しい社会の礎を築きました。今に続く社会です。それは豊富な資源からのエネルギーを仮定してつくられた社会です。だから代替エネルギーを必要とする。しかし資源からのエネルギーは有限であり「枯渇」します。
 私たちは今技術的にはライト兄弟たちと同じ位置にいます。「ふんだんな石油」ではなく、莫大な自然からのエネルギーを使って、どのようなものを発明・推進し、どのような快適な社会をつくるか。その社会は現在の社会とは異なっています。持続可能な社会です。例えばそこに一極都市集中はあり得ない。巨大都市は、資源からのエネルギーを、たっぷりと集中できるという仮定の上に成り立っているからです。
 太陽からのエネルギーの流れの中で人類が生きていく社会をつくる。これがエネルギー第三の道。三年間のサイエンスカフェ活動の中から得た「えねるぎぃっ亭」の結論です。これを来客の皆さまと考えていきます。
 多くの方のご参加をお待ちしています。

会場 

 法政大学 市ヶ谷キャンパス
ボアソナードタワー9階サイエンスルーム

日時  2014年12月20日(土)14:30~
お問い合わせ 

 法政大学自然科学センター

TEL:03-3264-4142
E-mail:koike@hosei.ac.jp

自然科学センターでは、様々な催しを企画しています。興味のある方はふるって参加してください。