さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」十月営業‐観測データから探る東京の短時間強雨‐

2014年10月02日

さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」十月営業

さいえんすかふぇ「えねるぎぃっ亭」十月営業
‐観測データから探る東京の短時間強雨‐
客員店長 首都大学東京 高橋日出男様


 今回は気象の話です。気象学は英語でMeteorologyと言います。Meteorとは流星のことですから直訳すると流星学ということになります。でも何故流星学が気象学なのでしょうか?
 中世のヨーロッパ人は、宇宙の中心には地球があり、一番外側には巨大な天球があると考えていました。天球には恒星が星座に沿って張り付き、天球は一日でほぼ地球の周りを一回転します。これが恒星の動きを説明します。巨大天球の内部には、複雑な組み合わせを持つ中小の天球達があり、惑星達が張り付いています。惑星は、日(太陽)、月、火(星)、水(星)、木(星)、金(星)、土(星)の七つです。曜日にその名を留めていますね。すべての天球は永続的に回転するため、惑星たちの運動は周期的なものとなり、すべての天球の構造がわかれば、その運動は予言可能となります。以上が天界です。
 すべての天球より内側の運動は、中心たる地球上の、つまり地界の運動であり、予測不能なものと考えられました。流星は恒星や惑星のように空に見えるが、地界のものであり、予言が不可能(難しい)と考えられました。Meteorologyという語は、気象は予言が難しいことを表しているのです。
 残念ながら近年の人間活動の結果として、中世よりも気象がややこしくなってきたようです。昔からある自然の諸要因に加えて、さまざまな人間由来の要因が気象を複雑にしているかに見えます。CO2が一人悪者にされがちですが、どうもそれだけではない。東京で働く人、東京に住む人は、近年ゲリラ豪雨と呼ばれる現象が、東京で急増しているように感じているのではないでしょうか?都市での莫大なエネルギー消費(これがすべて熱になります)、緑地の減少、ビルなどによる地表の在り方の変化、これらすべてが近年の都市の気象に影響を与える可能性があると思われます。
 今回のえねるぎぃっ亭は、客員店長として、首都大学東京の高橋日出男先生をお招きして開店します。高橋先生は、首都東京の短時間強雨を、綿密な観測データを調べることによって研究をされている方です。そのご研究はNHKのニュースウェブでも取り上げられました。高橋先生からお話の内容について、簡単なまとめを頂きました。

 東京などの大都市域では,夏になると中小河川の氾濫や下水の溢水・逆流による都市型水害の被害が報じられ,雷雨性の突発的な短時間強雨(いわゆるゲリラ豪雨)の発生増加も指摘されています。しかし,短時間強雨に与える都市の影響はよく分かっていないのが実情です。各種の詳細な気象観測データを用いながら,東京に発生した短時間強雨の事例と特徴,そして発生の予測に向けた試みをお話しできればと思います。

 ゲリラ豪雨に関心をお持ちの方も多いでしょう。過ごしやすい秋の土曜日の午後、夏のゲリラ豪雨について思いを巡らしてみてはいかがでしょうか? 多くの方のご参加をお待ちしています。

会場 

 法政大学 市ヶ谷キャンパス
ボアソナードタワー9階サイエンスルーム

日時  2014年10月25日(土)14:30~
お問い合わせ 

 法政大学自然科学センター

TEL:03-3264-4142
E-mail:koike@hosei.ac.jp

自然科学センターでは、様々な催しを企画しています。興味のある方はふるって参加してください。