実施報告(2019年度以前)

【市ヶ谷】学生スタッフVSP企画ボランティアプログラム「日本で暮らす外国人のサポートについて考えよう」を実施しました(11/28)

  • 2019年12月12日
実施報告(2019年度以前)

学生スタッフVSPは、11月28日(木)に、「日本で暮らす外国人のサポートについて」の企画を実施しました。本企画には、学生28人が参加しました。

初めに、企画学生スタッフから、今回の企画のきっかけでもあるボランティアの活動を説明させていただきました。
プログラムでは、聖心女子大学非常勤講師であり在留外国人への支援をされている加藤丈太郎氏を講師にお招きし、講義をしていただき、その後ワークショップを行いました。


講義ではまず、在留外国人の人々の国籍や訪日の目的、及び在留資格などに関しての説明の後、日本の外国人の受け入れ態勢が、十分に整備されていない現状を紹介していただきました。加藤氏は、技能実習生等の、事実上の労働移民の不安定な労働環境や、外国人にばかり日本社会への適応を求め、日本人が外国人を積極的に、受け入れようとしていない問題を、分かりやすく説明くださいました。この講義の主な目的は、在留外国人の人々の実情と、日本社会が抱える問題点について、参加者の方々に認識してもらうことでした。

続いて、ワークショップを実施しました。まず初めに、加藤氏のアドバイスのもと企画学生スタッフが選んだ法務省の人権啓発ビデオを視聴しました。参加者には、日本人と外国人との間で偏見と誤解からトラブルが発生する事例を、映像を通して理解していただきました。その後、その問題を解決する方法を、ワークシートや資料を用いて考え、最後に各グループの1名に解決案の発表をしてもらいました。そして、加藤氏から参加者の方々に対して、外国人の人々との共生の方法についてお話いただき本企画を終了致しました。


本企画を通じて、外国人の人々との間で、良好な関係を築く方法について、参加者の方々に考えていただき、最終的には自らボランティア活動等を通して、「多文化社会」の実現に向け、活動するきっかけを生み出すことが、できたのではないかと考えております。

学生スタッフVSP法学部国際政治学科 3年 正田一成

 

<参加学生の感想>

今回は貴重なお話と体験をありがとうございました。普段、同世代の学生と意見を交換したり、外国の方の意見を実際に聞く機会が少ないので、ワークショップも有意義な時間になりました。私は親が中国出身で、やはり外国人だからと言われ大枠にまとめられて見られたり、(行いの悪い人を例に挙げて)日本人ではないからと雑に扱われたりという経験をした事をよく聞きます。また、バイト先では、わざとではないにしても、やはり言葉や習慣の壁を理解できずにすれ違ってしまう場面も見かけます。1人で偏見を持たずに接することは小さい1歩なのかもしれないけれど、その1歩がその人の心に届いてくれれば大きな事になるのではないか、また考える事が大事なのかな、と今回のプログラムでとても強く感じました。実際に行動している企業や、学生の意見も聞けて今後の参考にしていこうと思います。                

経済学部 現代ビジネス学科 3年

個人的にとても大きな問題だと思うのですが、あまり報道されず知られにくくなっていると思います。特に外国人児童の未就学問題では、実態を把握することすら難しくなってしまっていて、地域住民としてなど、日本人が外国人の方々に気を配ることが不可欠になってきていると思います。少しでも現状を知る機会に参加できてよかったです。

キャリアデザイン学部 キャリアデザイン学科 3年
 

電車や、居酒屋、コンビニなどで働いている外国人をよく見かけていましたが、偏見があることや、彼らの働く環境について深く考えたことも、学んだこともなかったので、大変良い機会になりました。今後、日本が外国人を受け入れていくためにも“多文化共生”をきちんと理解して、実践していける国になるように、自分も貢献したいと思いました。

法学部 国際政治学科 4年

    

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