実施報告(2019年度以前)

【市ヶ谷】[東京2020応援プログラム] ユニバーサルシアターで学ぶバリアフリー映画を実施しました(10/2)

  • 2019年10月10日
実施報告(2019年度以前)

10月2日(水)に「ユニバーサルシアターで学ぶバリアフリー映画」を市ヶ谷ボランティアセンターで実施し、12人の学生が参加しました。

ユニバーサルシアターとは、目の不自由な方、耳の不自由な方や車いすの方と共に映画鑑賞を楽しむために、車いすスペースやイヤホン音声ガイド、字幕付き上映を常時行うことで、バリアフリーな映画鑑賞をサポートしている映画館です。

今回は日本初のユニバーサルシアターであるCINEMA Chupki TABATAにおいて企画を実施しました。

始めに本施設の代表である平塚氏より、ユニバーサルシアター設立時の想いや映画館の特徴、バリアフリー映画館が町にできて感じてきたこと等を講演いただき、バリアフリー映画について意義や理解を深めました。

講演の後は実際に「10年 Ten Years Japan」をユニバーサルシアターで鑑賞しました。実際に音声ガイドや字幕、バリアフリー映画ならではの作りをした音響設備などを体験し、参加者は音声ガイドで情景を想像する難しさや、音声ガイドならではの感性を味わいながら作品を鑑賞しました。

最後の意見交換や質問コーナーでは参加者から感想や質問が多く寄せられ、代表の平塚氏が一つ一つの質問、感想に対して丁寧に答えている姿が印象的でした。また、質問、感想の内容から参加学生の関心の高さをうかがい知ることができました。

今後もボランティアセンターでは学生の学びになるような活動を行っていきます。

 

<企画学生の感想>

この機会にはじめて音声ガイド付きの映画を鑑賞して、人物の表情のような細かな描写までも、映像に遅れることなく伝えられるようにする為のさまざまな工夫が感じられました。また、以前見たことのある作品などを改めて音声ガイド付きで楽しむのもいいなと思いました。

                      デザイン工学部 都市環境デザイン工学科2年 鴨 潤矢

 

<参加学生の感想>

お話のなかで、障がいのある方専用の映画館にしたい訳では無いという言葉が印象に残りました。海外映画を吹き替えや字幕で楽しむように、邦画字幕や音声ガイド、ユニバーサルシアターも特別なものではなく、当たり前に浸透していいものだと感じました。「十年」は、今後あるかもしれない社会の姿を描いていて、とても心に残りました。数々の社会問題について、他人事ではないという気持ちになる良い映画だったと思います。「美しい国」最後の音声ガイドは、かなり攻めているなと感じましたが、目を閉じてみると役者の表情が伝わる良いガイドだなと思いました。

法律学部 法律学科3年 上澤 優花

 

先日は貴重な機会をありがとうございました。

私は友人がこのシアターを利用していたことから参加したのですが、参加後に友人に話したところ、「観たい作品があったから行っただけでユニバーサルシアターだと知らなかった」と言われて笑ってしまいました。

講師の方のお話でも「健常者も普通に利用できる垣根のないシアターにしたい」ということを言われていたので、映画作品の魅力によって実際にそのような流れが生まれているのかな、と感じました。大学の友人にも参加した感想を話したところ、既に観た映画にどんな音声ガイドがつくのか気になるから行ってみる、とのことでした。
私も垣根を取り払うことについて、周囲と共有していきたいと思います。

キャリアデザイン学部 キャリアデザイン学科2年 坂田 菜摘

    

Chupki TABATA平塚氏のお話

熱心にメモを取る参加学生

鑑賞後に意見を交換

音声ガイドなどについて質問する