実施報告(2019年度以前)

【市ヶ谷】「主体性を育む」ファシリテーション講座を実施しました(7/8)

  • 2019年07月30日
実施報告(2019年度以前)

市ヶ谷ボランティアセンターは7月8日(月)に「主体性を育む」ファシリテーション講座を実施致しました。本講座には学生15人が参加致しました。


ファシリテーションとは英単語のfacilitateの名詞形であり、facilitateとは「促進する、〈事を〉容易にする」という意味です。ファシリテーションスキルは災害現場や企業、まちづくりなど様々な現場で活用されます。本講座では学生が直面しやすい課題として「主体性」をテーマに設定致しました。特に会議などの話し合いの場に特化した「主体性の育み方」について学びました。また法政大学兼任講師であり、NPO法人日本ファシリテーション協会フェローである鈴木まり子氏を講師に迎えました。

 
本講座は「参加型」であることが特徴的でした。講座はまずオリエンテーションからはじまり、アジェンダや講師の方の紹介と参加者の役割、講座参加にあたっての注意についての説明がありました。この説明の時間は一見当たり前で特筆することではないと捉えられがちですが、実はこのオリエンテーションをしっかりと行うことで参加者の主体性を育む、ということを講座後半に教えられました。

その後「チェックイン」を行いました。初めは2人で自己紹介を行い、次に円になり全員で自己紹介を行いました。この時間に含まれていたファシリテーションスキルは①チェックイン②グループサイズというものです。「チェックイン」とは会議などの話し合いの場で、初めに自己紹介など一人一言全員又はグループの前で話すというものです。出来るだけ参加者全員が話す機会を設けることが目的です。また、これは「話す」ことではなく「聴く」ことに注力して行います。

次に「グループサイズ」についてですが、これは話し合う場の人数を変えるというものです。人数が少ないと人は距離が縮まり、より本音で話しやすくなります。また、グループサイズが小さくなればなるほど人は強制的に話さざるを得なくなります。はじめに2人で自己紹介を行ったことがこれに当たります。

以上のこと以外にも本講座ではファシリテーションスキル・ファシリテーターとは何か、どういったことを行うと「主体性を育む」上で効果的なのか、ということを実際に体験を通して学びました。

チーム・オレンジ学生スタッフ 人間環境学部 人間環境学科 3年  小長井 愛


   

<参加者学生の感想>

参加者自体が、会議を円滑にする方法、理解をもつだけでも大きな効果があると思った。
質問をしたり共通点を見出す事で、新しい案が生まれるという例は実践していきたい。
ファシリテーションについて、もっとみんなが知る機会があってもいいと思った。

デザイン工学部 都市環境学科   1年 鴨  潤矢

 

自分のサークルなどの活動で、初対面の時など静かになってしまい、まとまらないため、始めにオリエンテーションのような短いアイスブレイクが効果的だなと思いました。椅子の並べ方や、人数を変えてみるなどをして、距離を近くするとより話しやすく、会議も進むのだなと思いました。私もチーム・オレンジのミーティングに参加しますが、参加することが目的になってしまっているので、この講座を受けて反省しました。また参加したいと思いました。

  文学部 地理学科  2年 中野 ゆかり


 

話し合いの場において主役となるのは、話し合いを進める側ではなく、参加者、出席者である、という考えを持っておくことが基本的かつとても重要な事だと感じました。

だから、話し合いを進める側は、参加者がいかに主体的になれるかということのために、椅子の意図を工夫したり、意見に対する「なぜ」にこだわったり、終わる時間を明確にしたりと、とにかく視野を広げて、心遣いや柔軟な対応を絶やさないことが大切だと感じました。

 法学部 政治学科  2年 高橋 克典

 

    

講義を受けている様子

グループサイズを縮小してのチェックイン

円になってチェックイン

話し合いを「見える化」する