実施報告(2019年度以前)

【多摩】<yahoo!基金夏休み学生ボランティア被災地支援助成>「チーム気仙沼つながら騎士(ナイト)」‐気仙沼大谷海岸地区花火まつり支援で学んだ2日間(9/8-9)

  • 2018年09月26日
実施報告(2019年度以前)

9月初旬、宮城県気仙沼市で活動した「チーム気仙沼つながら騎士(ナイト)」8名の活動の様子を紹介します。

今年度は1年生6名が参加し、初めて被災地に訪れる学生が多いこともあり、震災当日に思いをはせる企画となりました。

   

9月8日(土)

朝、東京駅発。岩手・一関駅経由で気仙沼に正午前着。


リアスアーク美術館を見学。
地震、そして津波が、人々の日常を持ち去ってしまったことの恐ろしさを痛感しました。


花火まつりボランティアを開始。
昼食後は、おまつりの会場となる日門漁港にて会場設営のお手伝い。
日没後、駐車場誘導、整理、受付補助を行い、それぞれの持ち場で活躍しました。
 

花火に先立って行われたライブ会場では、歌手のしらいみちよさんがクラッシック、JAZZの幅広いレパートリーを熱唱されました。
続いて、国内外の大会で優勝経験がある花火師の斉木智さん、大杉しのぶさんが初秋の夜空に大輪の花を咲かせ、その美しさを参加者全員が堪能しました。
 

花火後の清掃、会場の撤収作業を行い、終了。
また来てくれたんだと声をかけてくださる方もいて、継続して関わり続けることの意味を感じました。

 

9月9日(日)

午前 語り部ガイドさんと気仙沼市内を歩きながらお話を伺いました。
震災発生当初に実際に避難したルートを辿りながら、当時の状況と現在の復興状況を知ることができました。
 

午後 一関経由で東京駅に18時半到着、解散しました。

 

人間(地域・文化)と自然の共存について、防災の重要性について、様々なことを考えた2日間となりました。本吉町、気仙沼市の皆様、大変お世話になりました。
 

 本ボランティアは、多摩ボランティアセンター学生スタッフが2015年に企画。
2016年から「チーム気仙沼つながら騎士(ナイト)」を結成し、今年で4回目の活動となりました。

 

 

【2015年に企画し4年間活動した学生の感想】

「まずは率直に、今年でこの活動が4年目を迎え、ここまで活動を支えてきてくれた方々と受け継いでくれた後輩たちに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

個人的には、こんなにも継続することができるとは考えていなかったため、毎年変わっていくものや変わらないものを4年間かけて見たり感じたりすることができ、活動を継続することの重要性や継続したからこそ得られるものがあるという事を知りました。

この活動は「大学生だから出来ること」を大きな軸と考え、始めた活動でした。瓦礫の撤去や支援物資の振り分けなどは、大人になってからでもできます。もしかしたら震災ボランティアにおいて一番必要とされることはこれらのことかもしれません。しかしこの大谷海岸花火大会ボランティアという地域のコミュニティに入り、一緒に楽しんだり、周りを見て臨機応変に行動できるのは、子どもでも大人でもない私たち「大学生」だからできることだと強く感じています。」(社会学部4年 武藤花織理)

 

【参加学生感想】

「大谷海岸花火大会ボランティアに3回目の参加となりました。1年生のころから参加する中で、今回現地に行き大谷海岸や気仙沼市内の風景が大きく変わっていたことに衝撃を受けました。気仙沼市街地には新しく建物が建てられ、大谷海岸は防潮堤の工事が進められていました。事前に花火大会実行委員会の三浦さんから「大谷海岸地区の住民から様々な意見が出たなかで防潮堤を作ることになったが、地区の団結を象徴する花火大会は残したいという思いが強かった」というお話を伺い、1000人あまりの地域の方がお越しになる様子を見ました。
復興に努めると共に、地域と気仙沼を盛り上げていこうとする皆さんとこのお祭りに携わることができ、自分自身の思いを深くしました。来年もまた気仙沼の復興と大谷海岸の振興に地域ボランティアとして携わりたいと考えています。」(現代福祉学部 3年 恩田祐希)

 

1

リアスアーク美術館を見学

2

お祭りボランティアに参加

3

現地の方にお話を伺いました

4

会場設営

5

気仙沼ケーブルテレビの取材を受けました

6

駐車場の誘導

7

花火後の清掃

8

撤収作業

9

語り部さんによるレクチャー

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避難ルートを辿りました

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気仙沼駅にて

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心に残るボランティアとなりました