実施報告(2019年度以前)

【市ヶ谷】防災・消防士の仕事を知る消防署見学ツアー を実施しました(2/13)

  • 2017年02月22日
実施報告(2019年度以前)

市ヶ谷ボランティアセンター主催で2月13日(月)に「防災・消防士の仕事を知る消防署見学ツアー」を実施し、21名の学生が参加しました。

市ヶ谷ボランティアセンターは東京消防庁と連携をして、施設、消防車両、消防機材、消防訓練、消防署員の日頃の業務を見学するツアーを、消防の仕事を知ってもらうため、首都直下型地震が発生した際の対応や防災に関する知識を習得してもらうため、麹町消防署で実施いたしました。

当日は、本学OBの東京消防庁人事課須藤様のご挨拶から始まり、施設見学を行いました。最初に、消防署の食堂を見学しました。この署内にある食堂は、消防署員が夕食を作る際に使われており、当番制で夕食のメニューを考案し、他のメンバーの夕食も当番者が作っているとのことです。急な出場に備え、麺類を作る場合はつけ麺を作ることが多いという興味深い話や、各々の得意料理があり、角煮や春巻きなどの手の込んだ料理をつくる人もいるという少し意外な話も聞く事が出来ました。

その後は、トレーニングルームを見学した後、宿直勤務の際に使用する寝室などの普段見ることの出来ない消防署の施設見学をしました。
施設見学後は、東京都民と消防のかけ橋として、音楽を通じ防火・防災を呼びかけている音楽隊の練習風景を見学するとともに、本学学生のために祝典行進曲「ライジング・サン」を披露していただきました。音楽隊の迫力のある演奏を聴いた後に、音楽隊のメンバーから、音楽隊を専属でやっているわけではなく消防士の仕事の合間にやっていることや、入庁してから、音楽を始めた隊員もいるということを聞いて、参加学生たちは驚いていました。

次に、消防車の設備と消防訓練を見学しました。消防訓練では総勢10名以上の消防隊員が連携し、民家の2階で発生した火災を消火するとともに、逃げ遅れた1名を救出するというもので、消防隊員の鬼気迫る雰囲気に参加者学生達は圧倒されていました。

最後に、参加学生と年齢の近い若手消防隊員たちのお話しをお聞きしました。「消防士になってよかったか?」という学生の素朴な質問にたいして、ある消防士からは「想像した以上に規律が厳しく、入庁した際は何度も辞めたいと思ったこともあるが、自分の仕事が世の中のためになっているという自負を持てる素晴らしい仕事なので、消防士に転職して(企業コンサルタントから消防士に転職)本当によかったと思っている。」などのお話しを直に聞けて、参加学生達は消防士の仕事の素晴らしさについて理解できたようです。
また、「首都直下型地震が発生した際には、消防署だけでは限界があり、皆さんのような防災や消防に興味がある学生が率先して、自身の安全を確保し、周りの人々を出来る範囲で助けて欲しい。」というお話しもしていただきました。

最後に、本ツアーの内容を企画する上で、学生の視点を取り入れるため、ボランティアセンター学生スタッフであるチーム・オレンジに協力を仰ぎました。
チーム・オレンジの学生は、学生ならではの視点で、食堂や宿泊施設や音楽隊の見学、若手職員との対談などをこの見学ツアーに盛り込むことを東京消防庁に提案し、本ツアーを実現することが出来ました。

今後もボランティアセンターではこのような防災を啓発するプログラムを企画していきます。

    

消防訓練の様子を見学する学生たち

音楽隊が本学学生のために祝典行進曲「ライジング・サン」を披露

消防車の設備について説明を受けている様子

若手消防士から消防の仕事にやりがいに ついてお話を聞く