6月19日(火)4限の「音楽文化論」の授業の一環として、ご担当の関野直樹先生が、多摩キャンパスエッグドーム5階の大ホールにて、ピアノ演奏を交えた講義を行いました。
関野先生は、世界で活躍するプロのピアニストであるとともに、リストの「超絶技巧」に関する研究で博士(芸術)の学位を取得しており、実践と研究を両立されていらっしゃる方です。
今回の授業は、実際の演奏を聴く機会があまりない学生のために、ピアノを弾く時の動きを見てもらいたいという先生のご厚意により実現しました。
当日は受講者が多数のために3回に分けて演奏を行い、その都度曲目も変えてくださいました。
全3回通してのプログラム
ラフマニノフ 前奏曲「鐘」
ガーシュウィン ラプソディー・イン・ブルー
リスト 死の舞踏
上記のプログラムに追加してランダムに以下を演奏
リスト 愛の夢
ショパン エチュード「革命」
ショパン 幻想即興曲
ショパン ノクターン
学生たちは間近に先生の演奏を体感し、その迫力に驚きの声を漏らしていました。
また、演奏の合間には、次のような講義をしていただきました。
ピアノは指だけで弾いていると思っている人も多いと思いますが、実は、指につながっている筋肉、腱、靭帯、骨、関節の動かし方、などがとても重要になります。
スポーツも一緒で、例えばバスケットボールでドリブルをするとき、手のひらだけでなく、手首の動かし方、手首からつながっている腱や靭帯、筋肉を動かし、また動作を支える足腰も大切になってきます。
スポーツとピアノは相反するものに思えますが、体の使い方によってパフォーマンスが変わるところは、むしろスポーツとピアノは同じ、と言ってもよいのではないでしょうか。
スポーツ健康学部では、このような特色のある授業を今後も行っていきたいと考えております。